ウェリントン(ニュージーランド) 羊を駒に楽しめるゲーム

ひつじグッズ

 ニュージーランドは羊の国。なだらかな緑の丘で、たくさんの羊たちが草をはむ光景はガイドブックでおなじみだろう。観光地の土産物屋は、どこもかしこも昔ながらの素朴なデザインのセーターやベストを並べる。
 ただ、羊毛製品はかさばるし、値段も張り、趣味もある……と、悩んだ観光客が結局、手にするのは、羊をモチーフにした様々な小物。鉛筆立てや冷蔵庫の扉に張り付けるマグネットなど、種類も値段も多数ある中、最近人気なのが、羊を駒にしたゲーム盤だ。
 首都ウェリントン中心部の店で働くフロー・ヘッツルーカスさん(59)は「1年前から置いてるけれど、買っていくのはほとんど外国からの観光客」と話す。
 樹脂製で、12センチ四方のゲーム盤と、とぼけた表情の白黒2色のヒツジの駒8つがセットで19・95ニュージーランド・ドル(1500円)。遊び方は白と黒に分かれて駒を置いて行き、縦横斜めいずれか3マスを埋めた方が勝ち。120ニュージーランド・ドルでチェス盤もあり、置物としても使える所がウケているという。
 実は、ニュージーランドの羊は、農業の多角化のため、飼育数が過去20年間で半数近くに激減。ウェリントンが位置する北島も、かつての牧場に代わり今やブドウ畑が累々と連なる。「でも、やっぱり外国人には羊のイメージが強いのよね」。ヘッツルーカスさんはやや複雑な表情だ。
 「あーこれこれ。友達がニュージーランドで買ってきたのを見て、探していたのよ」。そんなヘッツルーカスさんを前に、豪ブリスベーンから来たという女性客が喜々として一つ買って行った。
羊を駒に楽しめるゲーム
かわいらしいゲーム盤。ひょうきんな羊たちの表情が人気の秘密だ

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手作りフェルトで手芸

ひつじ春夏秋冬

 羊毛から作った生地、フェルトを使った手芸が人気だ。最近は市販のものに加え、羊の原毛から自分でフェルトを手作りし、手芸に活用する人が増えている。手軽にマスコットやアクセサリーなどの作品を作れ、子どもとも一緒に楽しめる。染色した羊毛で室内に春らしい雰囲気を演出してみるのもいい。
 「一番いいところは手軽に作れること。羊毛の繊維を絡ませて圧縮しているから、布のようにほつれず、生地の端の処理がいらないのがいい。円も三角形も複雑な形も、切りっぱなしにしたままで大丈夫。アバウトにやっても形になるからうれしい」
 羊毛のフェルトで手芸を始めて7年たつ東京都三鷹市のスタイリスト、山下りかさんは、目を輝かせる。実際に動物や人形のマスコット、キーホルダーや髪留めといったアクセサリーなどを作って楽しんでいる。友人3人で「季節の手づくり」(夏秋号、冬春号)という本も自費出版したほどだ。
 フェルトは主に羊毛などを原料にし、熱と水分を含ませて圧縮して作る生地。手芸品店では合成繊維を材料にした安価なフェルト地が売られており、1枚100円前後で買える。特に愛好者が増えているのが、羊の原毛を自分で圧縮、固めて作った羊毛フェルトを生地として使った手芸だ。

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「きもちe」羊の牧場 もこもこがいいんだな

ひつじを見にいく

 驚きの「体験」は、実は単なる「ふれ合い」に勝る究極の癒やしだろう。
 桜がほころび始める季節、日本各地の牧場から、今年生まれた赤ちゃん羊たちの元気便りが聞こえてくる。
 静岡県富士宮市の「まかいの牧場」(写真)は東京都心から車で1時間半ほど。うっすら雪をいただいた富士山が眼前にせまる。敷地は15万坪。牧場名は牧場主が馬飼野さんだからだ。
 向かった先は「ひつじさんの家」。天気のよい日は毎日午前11時に羊たちはここから放牧に出発する。
 でも……羊の放牧は見られなかった。もっとすごいものを見てしまった。
 木のサクで囲われた寝床でおなかの大きなお母さん羊がくるくる回っている。おしりのあたりから何かが飛び出している。はしゃぎたい盛りの男の子が「がんばれ」とつぶやきながら見守る。30分後。この春29頭目の赤ちゃん羊が生まれた。
 羊の出産は明け方が多いという。牧場のホームページに「運がよければ」とあったが、まさか本当に出産シーンに立ち会えるとは。
 赤ちゃんはやせて想像以上に足が細長い。母羊の、もこもこぶりとは対照的だ。すぐに立ち上がり、おっぱいをさがす赤ちゃん。VTRではないノーカットで見届けた「生命のドラマ」に、お客さんたちも思わず拍手していた。
 春休みになれば赤ちゃん羊が本格的に観光客にお披露目される。緑の牧場を駆け回る、ふわふわ、もこもこ、ミルク色の赤ちゃん羊たち。周りを見渡せば、菜の花畑、桜並木。富士のパノラマ。まかいの牧場はさながら絵本のような空間になる。
 3月下旬から5月下旬にかけては、ヒツジの毛刈り体験もできる。牧場の春の風物詩だ。
 まかいの牧場の特徴は羊の飼育から羊毛製品作りまで一貫して行っていることだ。場内の「ウール工房」で活動する「ウール倶楽部」の指導で、原毛からの糸紡ぎや冬場は簡単な編み物も体験できる。
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モンゴルの野生ヒツジ“アルガリ”

ひつじ話

?絶滅に瀕している野生ヒツジの個体数減少を食い止めるための行動と生態の調査?
プロジェクト概要
 アルガリは良く目立つ、螺旋状の角を持つ世界最大のオオツノヒツジです。彼等は中央アジアの寒くて乾燥した草原や山岳地帯に生息しています。この威厳を感じさせる哺乳類は個体数が減少していると考えられ、生息地全域で絶滅危惧種か絶滅の恐れのある種としてリストアップされています。
10年前に始まったモンゴルの民主化は家畜数と密猟の両方を増やす結果となりました。つまり食肉を得ようとする自給自足の猟師と漢方薬の材料となる角を狙う商業的猟師、この両方が密猟をしているのです。獲物を記念品とするような合法的な猟もアルガリの死亡率を上げています。それにもかかわらず、これまでのところ、ハンターが払う高額な料金はアルガリの個体数保護にほとんど役に立っていません。
アルガリを保護するには、保護と管理に関する勧告を推進できるようその行動と生態をよりよく知ってもらうことが必要です。
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春が来た♪

ひつじ春夏秋冬

夏が来る前にモコモコの毛を刈ってあげないと厚さで羊はダウンしてしまいます。
羊の毛を刈ると一頭分繋がった状態で、ちょうど羊の開きのようになります。
ウール工房では刈り取った毛を紡ぎ毛糸にしてウール製品に編み上げていきます。牧場の羊たちは、私達にあたたかさやぬくもりも与えてくれるのです。
期間限定!春の風物詩『羊の毛刈り体験』が春休みから開催されます。インストラクターがハサミを使って皆さんと一緒に羊さんの毛を刈ってあげます。今の季節しかできない貴重な体験ですので、みんなで参加しよう!
◆3月19日?5月5日の土日祝開催!
◆時間:1日1回11:00? 無料
◆場所:ふれあい学習館前
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