中山間地の耕作放棄地で動物を放牧し、再び農地に戻す実験が29日、上越市桑取地区で始まった。神奈川県、長野県などからヒツジ5匹とヤギ16匹が到着。トラックでの長旅の疲れも見せず、夢中で草を食べ、「メー」と大きな鳴き声を響かせるなど、早くも上越の風土が「お気に入り」の様子だった。
実験は東京農業大学(本部・東京都世田谷区)の藤本彰三教授(56)=上越市出身=の研究グループが行っている。同教授は「動物は荒れ地の雑草を食べ、フンを残すため土が丈夫になる」と考え、耕作放棄地の多い桑取地区に注目。「荒れ地を農地に戻し、地域農業の活性化につなげたい」と意気込んでいる。
上越の耕作放棄地で放牧実験
ひつじを何頭積めるかな?
4年ほど前の Hanakoに載っていた広告の切り抜きをカーター卿さんからいただきました。ありがとうございますー。
※画像をクリックすると大きく表示します。(693KB)
TOYOTA ファンカーゴ、というすでに昨年モデルチェンジで消え去ってしまった車なのですが。
積みすぎです。
ざっと数えて(……数えました)、80頭以上はいます。
詰まっているところを想像してしまったりします。ぎゅっと。
バァ、バァ、ブラックシープ
家畜がより人々の生活に近かった時代の反映として、マザーグースにはいろいろな動物が登場する。その代表の一つとして、羊をとり上げることにしよう。 (中略) 中世以来の英国では、羊毛を原料とする織物工業が大切な産業であった。まず、「Baa,Baa,Black sheep」である。
Baa,Baa,Black sheep, めえー、めえー、黒羊さん、
Have you any wool? Yas,sir,yes,sir, 羊毛はありますか? ありますとも、ありますとも、
Three bags full; 三つの袋にいっぱいね、
One for the master, 一つはご主人様のため、
And one for the dame, そして一つは奥様のため、
And one for the little boy それから一つは路地に住む
Who lives down the lane. 男の子のため。
渡辺茂 訳
(中略)
この唄の背後には、1275年に課せられた輸出税に対する反抗があるという。税額は高く、「master」は国王、「dame」は貴族階級。これで三分の二をとられることになる。そして三分の一が庶民を意味する「the little boy」に残されたのだそうである。 (中略) これは、アメリカの子供たちが「ABCDEFG」を歌うのと同じメロディーで歌われる。 (中略) また、鳥山淳子氏は、 「映画の中のマザーグース」の中で、「風と共に去りぬ」の題名がこの「Gone with the Wind」に決まる前には24個の候補があり、その中には「Baa,Baa,Black Sheep」もあったという興味深いエピソードを紹介しておられる。 (中略) 黒い羊は数としては多いものではなく、ふつうの羊100匹に対し一匹くらいしか生まれないものだといわれている。この数の少なさのためか、「ブラック・シープ」という表現は、「除け者」や「問題児」としても使われる。
(中略)
日本でも有名な「オズの魔法使い」の著者フランク・ボーム(L.Frank Baum)は、(中略)Mother Goose in Prose という本を書いている。韻文の詩からヒントを得て、散文でストーリーを書いたのだ。「ザ・ブラック・シープ」では、ここに登場する黒羊は、いじわるなどでは全くない。オーバーを買えない貧しい少年のために、一生懸命に草を食べ、日光浴をして毛をたくさんつけようとする。黒羊の主人が必要としているのは一つの羊につき二袋。もう一袋分余計にとれたら少年にあげてほしいという申し出を主人は快く承知し、結果はそうなるという話である。
以前、虹色羊問題としてご紹介したマザーグースの「バァ、バァ、ブラックシープ」について、いろいろ。除け者かぁ。あ、でも、swatchの黒羊はこっそりと楽しそうなので、良しです。
ひつじの自転車 ランブイエ(Rambouillet)
ランブイエ・メリノにちなんだ(?)、エンブレムの自転車があると聞いたので調べてみました。
問題のエンブレム部分。
確かにひつじなのですが、なんだか格好良すぎて違和感が……。
西洋の紋章にありそうな感じです。
全体像はこんな感じ。
アメリカのメーカーですが、フレーム(青い部分)は大阪で作られている模様。
なんで Rambouillet という名前にしたのかは不明です。
ひつじグッズよりどり
サイズ : 横約6.5*高さ約7
イイ感じのブックマークですが、値段がハンパじゃないのですよ。 |
※(独)schaf zahnpasta<(訳)羊歯磨き粉>
(英)never put off till tomorrow what you can do today
<訳:今日あなたができることは,明日に延ばすな。>
素材: ポリエステル・手開きタイプ
SIZE: W 600mm
以前イタリア村で見かけたひつじ傘。ヒツジ歯磨き粉っていったい……。 |
糸綴じ 30枚120ページ
SIZE: H128mm×W91mm
同じシリーズ?にノートもあるらしいです。こちらはお手軽な価格。 |
このサイズが絶妙な感じで私のお気に入りです。
素材:強化ガラス、H94mm×W56mm、190ml
こちらも以前イタリア村で見かけたひつじコップ。ペーターは何処にいっちゃた? |
世界の羊がお出迎え めぇーめぇーランド 観光牧場あす開園 秩父別
町が昨年6月から整備していた羊の観光体験牧場「めぇーめぇーランド」(町内3東2)が完成し、24日午前8時半、開園する。同園南側に隣接する「ローズガーデンちっぷべつ」も同日午前9時、今季の営業を開始する。町は「牧歌的な雰囲気を観光客に楽しんでもらいたい」と話している。
めぇーめぇーランドでは、サフォーク種四十三匹と英国原産のシェットランドなど世界の羊十五種類十五匹を飼育しており、約十二ヘクタールの敷地のうち約八ヘクタールを占める放牧地に二十匹のメスのサフォーク種を放牧する。周辺には延長約一キロの散策路があり、羊舎の「ふわふわ館」には「世界の羊展示室」とサフォーク種の飼育室がある。また羊毛を使ったマスコットやコースター作りを大人五百円で体験できる。
(略)
両施設ともオープン初日は松本徳一町長らがテープカットし開園を祝う。ローズガーデンでは先着三百人に記念品を贈る。両園ともに開園時間は午前九時?午後五時。入場無料。問い合わせは町産業振興課へ。
以前から何度か開園準備(子羊誕生とか)の記事を掲載してきた、秩父別のめぇーめぇーランドがいよいよ開園とのこと。
おめでとうございます。
そして、秩父別町の広報5月号に載っている紹介ページのインパクトに負けました。
ロバ……。
毛を刈ったロマノフはロバ。
また役に立たないひつじ知識が増えました。
あと、05年12月号にも羊が。
ヘンな動物たち
ところで、テネシー州の農場主が、失神ヤギでぼろもうけした話を知ってるかい?
1930年代に、パットン将軍ひきいる戦車部隊が、大演習のために、彼の農場の脇を通りすぎたときのこと。ものものしい戦車がぞろぞろと行進するのを見て、ヤギたちはいっせいにバタバタと気絶した。農場主はすかさず軍に抗議して、賠償金をがっぽりせしめたもんだ。
去年ご紹介したヤギ話に後追いネタを。
あと、こんなのも。失神ヤギ協会(!)や映像にリンクしてますので、ひとつ。 → Wikipedia(English) : Fainting goat
おなじく「動物 ウソ? ホントの話」から。
アメリカ西部の一部地域で、牧羊農場主たちが破産寸前になった。
毎年、羊の群れの四分の一近くを、コヨーテに盗まれてしまうからだ。(中略)
そうこうしているうちに、ジョージとペギー・バード夫妻の頭に、斬新なアイデアがひらめいた―そうだ、ラマにガードさせてみよう!
ラマのオスは、コヨーテを追いかけるのが大好きな動物で、コヨーテのにおいを嗅ぎつけたとたん、トランペットみたいなけたたましい声をあげながら突進し、前脚と後脚と歯をつかって猛攻撃する。(中略)
もちろん、コヨーテは二度と<バード農場>を悩ますことはなくなった。
ラマがひつじを・・・・。
もうひとつ。
イギリスのサウスウェールズで、ヒツジたちが囲いの網を破る天才的な方法を考えつき、まんまと野原へ脱出した。
どうやったかって? まず、集団で網に向かって長い長い助走をし、直前にみんなでボールのように固まって、転がりながら網を突破したのさ!
とりあえず、映像が欲しいところですが。以前ご紹介したコレとは、また違うワザですよ・・・ね?
羊脂玉
玉(ぎょく)。 ―中国人が愛した宝石は、キラキラ光るものではなく、潤いのある、おちついた、あたたか味のある玉であった。古来、それは奇しき霊力があるとされた。
―清明の玉気は能く神と通ず。
といわれ、玉は人間と霊界とを媒介するものとされていたのである。
(中略)
清末の蕭雄(しょうゆう)という人に、玉の詩がある。彼はヤクブ・ベクの乱に赴いた左宗棠(さそうとう)に従って新彊へ行き、一八六三年から一八七八年までシルクロードに滞在し、「西彊雑述詩」をあらわした。玉の詩はそのなかの一首である。
玉は羊脂に擬して温且つ腴
昆岡の気脈 本来殊なり
六城の人は擁す双河の畔
水に入るは径寸珠を求むるに非ず
玉は羊脂にたとえられている。白く、そしてなめらかで艶がある。げんに玉の高級なものには「脂玉」という名がつけられている。「腴」とは肥えていることにほかならない。
鉱物や宝石の情報サイト「鉱物たちの庭」様に、この白い玉についての詳細がありました。
黄帝の大臣、力牧
「史記」によると、黄帝はまた風后、力牧、常先、大鴻の四人を大臣にひき上げて、政治を行わせたという。このうち風后、力牧には、黄帝が夢のお告げによって、民間から見つけ出したという伝説がある。或る夜黄帝は、大風が吹いて天下の塵垢を全部払って清潔になったさま、また或る武士が千斤の重い弩を軽々と手にもって、一万頭の羊群を駆っているのを夢にみた。さめてから黄帝はいたく感動して、
「風というものは、息を大きくはいて号令するもので、政治家になることである。垢という字の土偏をとると后という字になる。姓は風、名は后、つまり風后という男にあたる。千斤の弩をもつことはつまり力の持ち主ということ、万頭の羊を駆ることは牧することである。これは力牧という姓名をあらわしている。皆々ども、これからさっそく、風后、力牧という名の男をさがしてまいれ。大臣に任命するのじゃ。」
とおおせられた。該当者が探し出され大臣に登用されたが、果して治績大いに見るべきものがあったと書かれている。
中国の神話上の帝王である黄帝は、また、夢判断の大家との伝説を持っています。一万頭の羊の夢なら、お告げでなくても見てみたいです。
メリノ種
起源の時期に関する学説はまちまちであるが、いずれにしても、スペインという土地にすばらしいメリノ種ひつじの原産といえる羊が生まれたことは事実である。 (中略)
この羊はあまり力を入れられることなく衰退していった。しかし八世紀初頭、イスラム人がスペインを征服するに及んで、この羊の一族は往年の繁栄と力とを取り戻すことができたのである。イスラムの征服者たちは、(中略)スペインという国を世界中で最大の羊飼養の国、最大の織師たちの国、という位置に高めてしまった。 (中略)
十四世紀に、イスラム人がスペインの国土からすべて追放されてしまうと同時に、スペインは次第に羊毛を中心とする世界貿易の力を失っていった。 (中略)
「ひつじ」はスペイン全土の富であった。このメリノ種ひつじの独占生産から得られる富が、世界のすみずみにまで航海をしてゆく遠征者たちを経済的に賄ったのであり、これによってスペインは、イスラム人追放のため衰微して行った国力を恢復し、ついに、世界各地にまたがる大スペイン帝国を樹立することができたのだった。 (中略)
1786年まで、スペインはメリノ種ひつじ輸出禁止、という厳しい制限をゆるめなかった。(中略)しかし、スペインにフランス軍が侵入したとき、(中略)フランス王ルイ十六世は386頭のメリノ種ひつじをスペイン国土から持ち帰らせ、これをランブイエの領地でフランス種の羊と交配させて新種を生み出させた。 (中略)
つづいて、1880年には、イングランドに2000頭、アメリカ合衆国にも英国をうわまわる数の羊をスペインは売り渡した。この羊によって、英国は最良質の羊毛を生産する大工業の国家となることができたのである。
くるくるでむくむくの可愛いやつの来歴をちょっと調べようと思っただけなのに、なんだかだんだん、ひつじは歴史の影の主役、とか、世界を動かす黒幕、みたいな気分になってきました。
ウルトラ泡ムートン手洗い
出光系のガソリンスタンドに(たまに)ある広告看板です。
ひつじが手洗いしてくれるのなら喜んでいくのですが……もちろんそういうわけでもないのです。
この看板製作のきっかけとなったのは、5月に導入した泡ムートン洗車機。店頭の視認性を高めようと考えた同社の安達史子部長の発案で製作は開始された。「業者に頼むとかなりコストがかかってしまうためコスト削減という面も考慮した」と話す安達部長がデザイン、配色などを決定。忙しい時間の合間を見ての作業となったが、スタッフの協力のもと、約1週間で縦2?20?、横3?60?の看板が完成した。
同SSでは過去にも数枚の看板製作をおこなってきたが、この大きさは過去最大。青と白をメインにした看板は、ウルトラマンゼアスが乗った車を羊が洗車しているというそのユニークなデザインから、子供に人気があり、リピーターも増えてきている。
でもひつじがムートンを手に持って洗うのってどうなんだろう。
むしろ身体の毛でこうぐるぐると。
‘瀕死’の世界遺産 万里の長城も
秦の始皇帝が造り始めたと言われる万里の長城は、すでに2千年以上の歴史を持つ。この間、各王朝が拡張・修復を続けてきたわけだが、明の時代に大規模な修復・補強工事が行なわれてからは、数百年にわたって風雨に晒されたままである。そのため、現在の長城は3分の2が風化・老朽化してしまっている。
ただ、大自然の浸食だけでなく、人為的要因が長城の老朽化にとって直接の致命傷であると言われる。目先の利益を追求する企業が無断で城壁を壊して建築工事を行う、人々が観光名所としてやみくもに開発を進める、さらには、近くの農民が勝手に城壁を利用してブタ小屋や羊小屋にする、といった行為によって、長城はじわじわと侵されている。
世界遺産に棲むひつじ(たち)……。
羊でかかってこい! クルマで来いっ!
国連食糧農業機関によると2003年(以下同じ)の羊の頭数は9820万頭、オーストラリア統計局によると9925万2000頭となっている。いっぽう国連食糧農業機関によると日本の羊飼育頭数は1万1000頭。
乗用車の保有台数はオーストラリアが1036万台、日本が5521万台。日本の羊は1頭につき5019台の乗用車が用意されているのに対し、オーストラリアでは羊10頭につき乗用車1台となる。
……そんなに乗れません。
連載まんが メリ子日記
>くせ毛に悩むメリノ種の羊山メリ子さん、しっぽにほれました。
羊ファン 葉子さまよりタレコミご紹介をいただきました。
ありがとうございます。
一見ツノのように見える頭のくるくるは、くせ毛のようです。
見事矯正したあかつきにはどうなってしまうのか他人事ながら心配になります。
コッツウォルズ
コッツウォルズには、イギリス人が「心の故郷」として憧れる小さなイングリッシュ・ビレッジが点在している。標高250メートル以下のなだらかな丘を越え、草を食む牛や羊の群れを横目に走り続けるドライブは、まるで絵画を見ているような心地良さを感じる。
コッツウォルズの名前は、羊を囲い込む柵やまたは羊小屋を「コッツ」と呼んでいたこと、そして田舎にある牧草地の丘を「ウォルズ」と呼んだことに由来する。そして「羊小屋のある丘」という呼び名がいつの間にか「コッツウォルズ」となっていったのである。
ロンドンから西へ車で2時間行くと、ひつじ天国に着けるのですね。 「英国とアイルランドの田舎へ行こう」で少しご紹介済みですが。良いなぁ。行きたいなぁ。行かねば(ねばかい)。 写真は、町のひとつ、サイレンセスターのウールマーケットにある羊の銅像。