日本でプードルと偽ってヒツジが大量に売られている

ひつじ事件

日本でプードルと偽ってヒツジが大量に売られている
 日本で何千人もの人々がプードルと偽って毛を刈りこんだヒツジを買わされている。これらのヒツジは全てあるネット通販会社がイギリスやオーストラリアから日本に向けて輸出していたもの。
 この一件は日本の女優の飼っていたプードルが吠えもせず、ドッグフードも食べないことから明るみにでた。日本映画「バイオレント・コップ(その男、凶暴につき)」に出演している川上麻衣子はテレビのトーク・ショー(フジテレビ「ライオンのごきげんよう」らしい)で自分のペットの写真を見せ、それが実は犬ではなくヒツジだったことを語った。
 これが放映されるや、何百人もの女性が同様の被害を警察に届け出、警察当局は被害者は2,000人にのぼるとみている。サン紙の取材に対し警察は捜査を開始したと述べている。「残念なことにこの手口を使っていたのは1社だけではありません。ヒツジはイギリスやオーストラリアから輸入されたものとみられています。」
 この「プードル」を販売していた会社は1匹あたり12万円と本物の約半分の価格で販売していたが、現在は閉店している。

という内容の記事が英タブロイド紙「The Sun」で掲載された模様です。
……いや、ヒツジには肉球ないですし。
子犬買って肉球に触らないとかあり得ないですよ?
むしろヒツジと偽ってアルパカが送られてきた(「日本でちょっと首の長いヒツジが大量に売られている」)とか、サフォーク種と偽ってマンクスロフタンが送られてきた(日本でツノが多いヒツジが大量に売られている)とか、その手の記事に期待したいところです。
※「The Sun」=「東スポ」と考えると目安となるでしょう。
   解説記事 (1) (2)

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「誹風柳多留」の羊イメージ

ひつじ話

モウ禁紙すると羊の喰たをれ      (一六四篇・17)
貼り交せの屏風羊の五もく飯      (一六七篇・23)

江戸中期から幕末まで、延々と刊行されつづけた川柳集「柳多留」には、そこから江戸の人々の考え方や暮らしぶりを読み取る楽しみがあります。さて、当時の人は羊をなんだと思っていたのかというと、どうやら「紙が好きな動物」というものだったようです。禁酒ならぬ禁紙。短冊などを色々貼りあわせた屏風は、羊にとっての五目ご飯。・・・・元凶(?)は、やっぱり「和漢三才図会」なんでしょうか。

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ひつじグッズよりどり

ひつじグッズ

表はお花の形のレースがアクセントになっていて、ひっくりかえせば裏にはエンボスマーク。もこもこひつじのマークが、かわいらしい印象を与えています。

レザーコインパース ひつじマーク ブラウン こっそりひつじ財布。色違いでキャメルチョコも。

レザーコインパース ひつじマーク ブラウン


■サイズ: 本体最大横幅:1.4cm 最大高さ:1.2cm 厚み最大0.75cm

シルバー925 羊 モチーフチャーム
すこしリアル系ひつじシルバーアクセサリ。正面や後ろから見てみたいのですが。

シルバー925 羊 モチーフチャーム


幅3.5cm×奥行2cm×高さ3.5cm 鍵3ヶ付

南京錠(あかひつじ)
南京錠(あおひつじ)
なんというか、本当に南京錠です。ヒツジ……。

南京錠(あかひつじ)&(あおひつじ)

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ナズナ

ひつじ話

名前は夏になると枯れること、つまり夏無(なつな)が由来と言われる。 また、花の下に付いている果実が、三味線の撥(ばち)によく似ており、三味線を弾く擬音語がペンペンであることからぺんぺん草、英名のShepherd’s purseから羊飼いの財布とも呼ばれる。

いたるところで見られる雑草ですが、可愛らしい別名がついてます。果実の形が財布っぽい、ということらしいのですが。
ナズナと財布
近所で摘んできて、財布と並べてみました。・・・とりあえず、これは違いますね。「正しい羊飼いの財布」の姿を知りたいところです。
※ 2007/05/08、以下の記事を追加しました。
 ・・・とか言っていたら、某所から、中世のコスチューム販売サイトの情報をいただきました。

Large Suede purse Bard Shirt

 「leather」の欄の「Pouchs & Bags」 、こちらの上の方にあるスエードのお財布が、羊飼い用というわけではないですが、ナズナの果実っぽいのではとのお話です。たしかに! か・・・買おう・・・かな。近所で似た感じの無いかな。
 りあんさま、ありがとうございました。こうしたサイトの存在は思いつきもしなかったので、世界(?)が広がった気分です。

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九十九頭の羊と一人のシャンパーニュ人

ひつじ話

「九十九頭の羊と一人のシャンパーニュ人で百頭になる」
シャンパーニュの領主チボー伯爵が金の必要に迫られて、百頭以上の羊に税金をかけることにした。
そこでシャンパーニュ人はみんな九十九頭までしか羊を飼わないようになって、領主の鼻をあかしてやったと喜んだ。
だが、チボー伯は羊飼を一頭にかぞえて九十九頭に加え、百頭として税金を課した。

虚々実々のかけひきを意味する、フランスのことわざです。虚々実々というか・・・。

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菅野繁谷 「十二支図押絵貼屏風」

ひつじ話

「十二支図押絵貼屏風」

幕末の絵師、菅野繁谷の十二支図屏風から、羊の面を。一面ごとに一種類の干支が描かれています。

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フランシスコ・リバルタ 「奏楽の天使に慰められる聖フランチェスコ」

ひつじ話

フランシスコ・リバルタ 「奏楽の天使に慰められる聖フランチェスコ」 「奏楽の天使に慰められる聖フランチェスコ」(部分)

バロック期のスペインの画家フランシスコ・リバルタによる、中世イタリアの聖人フランチェスコの臨終の場面です。聖人を励ますために天使が現れるのですが、いっしょに子羊も出現してます。プラド美術館蔵。

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キリストの紋章

ひつじ話

キリストの紋章
今日新しい紋章学が開拓しているもっとも豊かな研究領域は、架空の紋章の分野であろう。これは、中世と近世の人々の想像力が、実在しなかった人物や紋章発生以前に生きていた人物に与えた紋章をさしている。
(略)
中でもキリストの紋章は、早くからいくつもの史料に見ることができる。そこには過越の仔羊や、受難のさまざまな道具が描かれているのであった。

キリストの紋章が描かれた15世紀の写本です。紋章は12世紀に成立したとされていますから、想像上のものですね。

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羊の放牧始まる 雫石の小岩井農場

ひつじを見にいく

牧草地を目指し、林道を駆ける羊の群れ=雫石町・小岩井農場まきば園
 雫石町の小岩井農場まきば園は20日、冬期間を羊舎で過ごした羊の放牧を行い、春の日差しの下、羊たちが5カ月ぶりに広大な牧草地を走り回った。 
 放牧されたのは生後1カ月から10歳までの羊約230匹。4人の羊飼いと3匹の牧羊犬が群れの先頭と最後尾に付き、はぐれることのないよう統率した。
 生後間もない子羊たちにとっては生まれて初めての草原。子羊たちは母親の背中を追いかけながら気持ち良さそうに走り回っていた。
 羊担当の小笠原杏子さん(29)は「今年の子羊も元気いっぱい。おいしい草を食べて、おいしい空気を吸って元気に育ってほしい」と見守っていた。
 同園は21日に本格オープンする。

ひつじ230匹……。

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ピーテル・ブリューゲル 「イカロスの墜落のある風景」

ひつじ話

ブリューゲル「イカロスの墜落のある風景」 「イカロスの墜落のある風景」(部分)

ピーテル・ブリューゲルオウィディウスの転身物語にあるイカロスの悲劇を題材に描いた、「イカロスの墜落のある風景」です。探さなければ見つからないほどに小さいイカロスに対して、中央に農民や羊飼いが描かれているのが特徴です。

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「牧場の朝」

ひつじ話

  牧場の朝
ただ一面に立ちこめた
牧場の朝の 霧の海
ポプラ並木のうっすりと
黒い底から 勇ましく
鐘が鳴る鳴る かんかんと
もう起き出した小舎小舎(こやごや)の
あたりに高い 人の声
霧に包まれ あちこちに
動く羊の幾群(いくむれ)の
鈴が鳴る鳴る りんりんと
今さし昇る日の影に
夢からさめた森や山
あかい光に染められた
遠い野末(のずえ)に 牧童の
笛が鳴る鳴る ぴいぴいと

「牧場の朝」は、新訂尋常小学唱歌の一曲です。舞台となった牧場は、福島県の岩瀬牧場。ひつじ度は、あんまり高くなさそうですね・・・。

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荒子観音の円空仏

ひつじ話

円空仏 菩薩像 菩薩像 頭部
菩薩とした像は、前頭部に羊様の動物の顔を彫り、左手に宝珠形にした龍を持たせた、まことに不思議な像である。この像も又、本来の尊名はどうであったのか判断に苦しむ。

 行動と文化研究会『行動と文化』13号抜刷 「荒子観音の円空仏」 

名古屋にある荒子観音寺は、前田利家の帰依と、千体以上にもなる円空仏の所蔵で知られています。独特のフォルムのために正体不明の仏様が多いのですが、こちらの菩薩像(仮、になるのでしょうか)もそのようです。
なお、荒子観音では、毎月第二土曜日午後一時?四時に、円空仏の拝観日をもうけています。木彫教室も開かれています。ご縁がありましたら、ぜひ。

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バタリング・ラム

ひつじ話

Ram ― <雄羊>
Ramは螺旋状に曲がった角が特徴的な羊の雄である。雄羊はこの角で、敵と見れば相手構わず突っかかってゆく。 (略) 古代人は、このような角で突く雄羊の姿を見て、建物の門や壁やドアを破壊する破城槌(batterring-ram)を考えついた

英文学関係の事典で「雄羊」をひいてみました。
好戦的な雄羊については、「Zidane’s Pet」を称するたいへんな映像をご紹介してますが、古代人(古代ローマ人のことかと)の破城槌は、門にぶつかる先端が羊の頭の形をしていたらしいです。牡羊って、そこまで・・・?
ちなみに、破城槌とは下のようなものです。

破城槌

あと、塩野七生「ローマ人の物語」に、「牡羊(アリエス)」と呼ばれる破城槌が出てきますので、そちらも引用。

「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」 挿絵
この要害の地に、敵はこもって出てこない。現状を打破するにはローマ軍の技術力を活かすしかないとカエサルは考える。工兵に一変した軍団兵たちによる、大仕掛けな攻城兵器づくりがはじまった。「移動回廊」がつくられ「移動塔」がつくられ、「牡羊」と呼ぶ破城槌もつくられた。
(略)
だが、カエサルは答える。「わたしが敵を許すのは、その敵に許される資格があるからではなく、それがカエサルのやり方であるからだ。もしも『牡羊』が城門をたたく以前に降伏の申し出がなされていたのであったら、武装解除なしの降伏でも受け容れていただろう。

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「羊飼いの四本のろうそく」

ひつじグッズ

「羊飼いの四本のろうそく」
 そのうちに、雪のようにしろい毛のこひつじが、メエメエなきながら、シモンにからだをすりよせました。
 「だいておやり」と、ヤコブがいいました。「まだ、ほんのあかんぼうなんだよ。おまえがめんどうをみてやるといい。」

ゲルダ・マリー・シャイドルのクリスマス絵本です。アドベントクランツをイメージさせる四本のろうそくを持って、見失った子羊を探す少年が出会ったものは。

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「ギリシア哲学者列伝」のエピメニデス

ひつじ話

彼はクレタ人でクノソスの生まれであった。もっとも髪を長く垂らしていたので、姿はクレタ人のようではなかった。
彼はある日、父親の言いつけで羊を探すために原へやられたが、昼頃、道からそれてある洞穴のなかで眠りこみ、そのまま五十七年間眠りつづけた。
そのあと、彼は起き上がって羊を探しに行ったが、自分ではほんの短時間眠ったつもりだった。しかし羊は見つからないままで原へ行ってみると、何もかもが変わっており、その土地も他人の手にわたっているのを知った。
そこで彼はすっかり困惑して町へ引き返した。そしてそれから自分の家へ入って行くと、彼が誰であるか知りたがっている人たちに出会ったが、ついに彼は、いまはもう老人になっている弟を見つけて、その弟から事の真相をすべて知らされたのであった。

ディオゲネス・ラエルティオスの「ギリシア哲学者列伝」は、ギリシアの偉大な哲学者たちの人間味のあるエピソード集ですが、その中から、第一巻十章「エピメニデス」を。・・・黄初平

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