町中が「ヒツジの海」に・・・オオカミ再導入に抗議、フランス

ひつじ事件

仏南部ブリニョール(Brignoles)の街路は26日、ヒツジやヤギの群れに埋め尽くされた。
これは、野生のオオカミを復活させる「再導入」計画に対し牧羊業者たちが行った抗議運動。
農産物展の開催に合わせてイゼール(Isere)やサボワ(Savoie)、ドローム(Drome)から集まった牧羊業者たちは野生オオカミによる家畜被害を訴えた。

嵯峨様から、フランスの羊デモ行進のニュースをお知らせいただきました。ありがとうございます。
充分に議論が尽くされるべき重大な問題だと思う反面、うっかり楽しいお祭にも見えてしまうので、……どうしましょう。

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アントン・モーブ 「羊の群れの帰還」

ひつじ話

「羊の群れの帰還」
モーブの作品の主題は、この《羊の群れの帰還》のような穏やかな田園的風景が中心で、羊の描き方などは、バルビゾン派の画家トロワイヨンの作風を思わせる。

19世紀オランダ、ハーグ派の風景画家アントン・モーブの「羊の群れの帰還」です。フィラデルフィア美術館所蔵。引用にあるトロワイヨンの絵は、これまでに多数ご紹介していますので、こちらでまとめてぜひ。
モーブは、フィンセント・ファン・ゴッホの遠縁かつ初期の師匠としても知られています。ゴッホは、ミレーの模写である「羊の番をする女」などをご紹介していますので、ご参考にどうぞ。

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ヴァランタン・ド・ブーローニュ 「泉に寄る洗礼者ヨハネ」

ひつじ話

「泉に寄る洗礼者ヨハネ」

「カラヴァッジョ 光と影の巨匠─バロック絵画の先駆者たち」

「エルミニアと羊飼い」をご紹介したことのある、17世紀フランスのカラヴァッジョ追随者、ヴァランタン・ド・ブーローニュの「泉に寄る洗礼者ヨハネ」です。
カラヴァッジョの洗礼者ヨハネは、これまでに、ボルゲーゼ美術館のものと、バーゼル美術館のものカピトリーノ美術館のものその追加記事などをご紹介しています。ご参考にぜひ。

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ヒエロニムス・ボス 「東方三博士の礼拝」(メトロポリタン美術館)

ひつじ話

「東方三博士の礼拝」 「東方三博士の礼拝」(部分)
ボスは何点かの《東方三博士の礼拝》を描いており、おそらくこの主題のもつ異国的性質が彼の怪奇趣味をそそったのであろう。
これは最も初期の作品とされ、人物描写にはまだぎこちない部分が見られるが、風景は後年に描かれたプラド美術館所蔵のより大型の祭壇画《東方三博士の礼拝》中央パネルの背景と類似している。

ヒエロニムス・ボスは、以前プラド美術館の「東方三博士の礼拝」のお話をしたことがあるのですが、こちらはメトロポリタン美術館の別バージョンです。
三博士を描いたものは、この他、ドメニコ・ヴェネツィアーノの「東方三博士の礼拝」をご紹介しています。

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ジョージ・オーウェル 「動物農場」

ひつじ話

スノーボールは、〈七戒〉がけっきょくはひとつの格言、つまり「よつあしいい、ふたつあしだめ」に要約できるのだと宣言しました。
かれが言うには、これは〈動物主義〉の根本原理をふくんでいるのであり、これを徹底して把握していれば、人間の影響を受けずにすむのだそうです。
(略)
ひつじはこの格言をひとたびおぼえてしまうと、たいへん気に入って、原っぱに寝そべるときなど、みんなして「よつあしいい、ふたつあしだめー! よつあしいい、ふたつあしだめー!」ととなえはじめ、何時間もえんえんとこれをつづけて、けっしてあきるということがありませんでした。

ジョージ・オーウェルによる、スターリニズム批判を目的とした動物寓話「動物農場」を。羊たちも出てきますが、スローガンを唱えて騒いでは議事を妨害する集団という、ちょっとあれな役回りです。

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『イソポのハブラス』より、「狼と羊の譬の事」

ひつじ話

ある川ばたにおおかめも羊も水を飲むに、狼(おおかめ)は川かみに居、羊の子は川裾にゐたところで、
かの狼この羊を喰(くら)はばやとおもひ、羊のそばに近づいていふは、
「其方(そち)はなぜに水を濁らいてわが口をば汚(けが)いたぞ」といかつたれば、
羊のいふは、「われは水すそにゐたれば、なぜに川のかみをば濁さうぞ」と。
(略)
その時おおかめ「所詮問答は無?(むやく)ぢや、なんであらうともままよ、ぜひに汝(おのれ)をば、わが夕めしにせうずる」というた。
これをなんぞといふに、道理をそだてぬ惡人にたいしては、善人の道理とそのへりくだりも役にたたず、ただ權柄ばかりを用ようずる儀ぢや。

イソップ寓話のもっとも古い邦訳を。先日ご紹介した『万治絵入本 伊曾保物語』から、さらに少し時期をさかのぼった1593年、九州天草でイエズス会によって作られた『イソポのハブラス』より、『伊曾保物語』と同じく「狼と羊の譬の事」を引いてみました。
これまでのイソップ寓話関連は、こちらで。

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古代オリエントの玉座肘掛け装飾部品(?)

ひつじ話

玉座肘掛け装飾部品(?)
古代オリエントの玉座肘掛け装飾部品(?)
西アジア様式
クラスノダル地方クバン川流域ケレルメス第3号墳
紀元前7世紀
金・琥珀 鍛金 彫金 金粒細工 象嵌 19.2センチ

 「エルミタージュ美術館名品展 ─生きる喜び─」カタログ 

エルミタージュ所蔵のスキタイ美術を。
スキタイの黄金美術は、トヴスタ=モヒーラ古墳の胸飾りなどをご紹介しています。

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アンリ・ルソー 「ピンクの服の少女」

ひつじ話

「ピンクの服の少女」 「ピンクの服の少女」(部分)

 「アサヒグラフ別冊 美術特集 西洋編1 ルソー」 

19世紀フランス、アンリ・ルソーの「ピンクの服の少女」です。少女の両脇に、白黒一対の羊か山羊とおぼしき動物が。

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ドメニコ・ヴェネツィアーノ 「東方三博士の礼拝」

ひつじ話

「東方三博士の礼拝」 「東方三博士の礼拝」(部分)
風景に広汎に見られる細部描写と、それを際立たせている自然主義と狩猟への特別な嗜好は、とりわけピサネッロを通じてドメニコに及ぼされた北方絵画の影響である。
にもかかわらず、人物の造形性や確固たる姿勢、豊かな遠近法的知識に基づく形態や構図は、この作品がルネサンス芸術に属していることを示している。

15世紀イタリアのドメニコ・ヴェネツィアーノによる「東方三博士の礼拝」です。ベルリン美術館蔵。

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完全無欠の羊は、パンダ顔

ひつじ話

世界の生活情報サイト「ima」に記事を寄せておられる東畑様から、色柄がかわいい羊の品種「ケリーヒル」について教えていただきました。ありがとうございます。

ケリーヒル
羊なんだけど 目と鼻の周り、耳、足の先っぽがパンダのように黒なんです。
ケリーヒル(Kerry Hill) という品種で、ウェールズのケリーという村に起源をもちます。

丈夫で多産で高品質なウールがとれる、すばらしい品種とのこと。日本では今のところ扱われていないのですね。残念。

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仔羊ラッシュの季節になりました。

ひつじを見にいく

今年もそろそろ仔羊ベビーラッシュのニュースが見られる頃かと思っていたところ、ak様から、全国各地の観光牧場の記事をまとめてお寄せいただきました。ありがとうございます。まずは北海道から。

子羊が200匹…ビニールハウスで出産ラッシュ
北海道恵庭市にある農業テーマパーク「えこりん村」が、羊のベビーラッシュにわいている。
雪に囲まれたビニールハウスでは1月末から次々と出産が始まり、約200匹の子羊が元気な鳴き声を上げている。ピンク色の鼻と小さな耳が特徴で、母親のそばに寄り添う姿もみられる。5月頃までに、さらに約150匹が生まれる見込み。

ああ、やっぱり今年もかわいいですね。
ひきつづいて、神戸の六甲山牧場。

ヒツジの出産相次ぐ 六甲山牧場
神戸市灘区の市立六甲山牧場で、羊の出産が相次いでいる。今年はすでに51頭が誕生。母親と一緒に走る愛くるしい子羊たちが来場者の人気を集めている。
同牧場によると、2月16日に最初の1頭が生まれた。5月上旬までに約100頭が生まれる見込みという。生まれた直後の体重は3?4キロ。母親にミルクをねだる様子や、元気に跳ね回る姿が見られる。
担当者は「いつまで眺めていても飽きないほどかわいい。ぜひ見に来てほしい」としている。

京都の碇高原牧場。

ヒツジとヤギ、出産始まる 京都・京丹後の府碇高原牧場
京丹後市丹後町の府碇高原牧場で、ヒツジとヤギの出産が始まった。生まれたばかりの赤ちゃんたちは、母親に寄り添って乳を飲んだり互いにじゃれあったりするなど、元気な様子を見せている。
同牧場では毎年8、9月に自然交配を行い、翌年2、3月に出産時期を迎える。
今年度自然交配を行ったのは、ヒツジ9頭、ヤギ9頭。19日にこのうちのヤギ1頭がメスの双子の赤ちゃんを産み、残りのヤギやウシたちも分娩室などで出産に備えているという。
赤ちゃんは、4月にオープンするふれあい広場で公開される予定。

さらに、千葉のマザー牧場も。

赤ちゃんヒツジすくすく 出産ラッシュ始まる 富津のマザー牧場
富津市田倉のマザー牧場で、ヒツジが出産ラッシュを迎えている。今年は14日に最初の赤ちゃんヒツジが誕生。22日までに23頭が生まれ、母ヒツジのそばですくすく成長している。
同牧場では全身が白いコリデールと、顔と足が黒いサフォークの2種を育成。計35頭の母ヒツジは昨秋に交尾、約150日の短い妊娠期間を経て2?3月に出産を迎える。
牧場内の「誕生館」では、生まれたての赤ちゃんヒツジが母ヒツジに寄り添う愛らしい姿を見学できる。25日からは、赤ちゃんヒツジと写真を撮れる「ふれあい写真館」が多目的ホール内にオープンする。

もうすぐ春です。

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羊ラベルのワイン 「Difference」

ひつじグッズ

ワインで羊ラベルというと、多くのかたがシャトー・ムートン・ロートシルトを思い浮かべられるような気もするのですが、そういう手の届きにくいものはとりあえず置いておいて、このたび近所のスーパーで、お手頃のフランスワイン「Difference」を買ってまいりました。
Difference
ラベル部分のアップも。
Differenceラベル
こちらのラベルにはカベルネ・ソーヴィニヨンとありますが、他にもシャルドネやシラーなど何種類かあるようで、それぞれ色違いの羊が描かれてます。お見かけになることがありましたら、ホワイトデーなどにいかがでしょう。

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おおさか府民牧場が完全閉場

ひつじを見にいく

『閉場のお知らせ』 
大阪府民牧場は平成24年3月31日をもって閉場することとなりました。
長らくのご愛顧誠にありがとうございました。
これに先立ち、動物の譲渡や場内整備を行うため、3月4日(日曜日)をもちまして営業を終了し、下記のとおり休業いたします。
なお、開場以来12年間ご来場いただいたたくさんの皆様に感謝し、3月11日(日曜日)「まきば感謝デー」を開催しますので、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
【休業日】 平成24年3月5日(月)?3月31日(土)まで{3月11日(日)を除く}
【まきば感謝デー】◆日時:平成24年3月11日(日) 10:00?17:00
◆内容:無料開放(入場料・駐車料無料){動物とのふれあいイベントについては変更する場合があります}
        
『動物の譲渡について』
閉場に伴う、下記動物たちの譲渡受付は終了いたしました。(馬・ポニー・アルパカ・ヤギ・ミニブタ・牧羊犬)
羊の譲渡については、引き続き受付しております。
ご希望の方は牧場までご連絡下さい。

大阪府豊能郡能勢町の観光牧場「おおさか府民牧場」が、このたび閉場されるとのこと、アムさまからお知らせいただきました。ありがとうございます。
ひつじnewsは残念ながら行ったことがないのですが、人懐っこいひつじたちのいる良いところだったとのこと。
3月11日(日)の「まきば感謝デー」、お近くのかたは、ぜひ。

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流行とカリカチュア

ひつじ話

帝政下の帽子の流行 帝政下の帽子の流行(部分)

ヨーロッパの風刺画を集めた「諷刺図像のヨーロッパ史」から、フランス帝政下の帽子の流行に対するカリカチュア、「顔を見せない」を。
シンプルなシュミーズドレスに大きなボンネットを合わせるのが、当時の流行だったのでしょうか。羊の群れが雨宿りできそうなほどに。

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