「NHKテレビ おとなの基礎英語 2013年4月号」

ひつじ話

「おとなの基礎英語」表紙
人気番組の第2弾。昨年に続き、主人公の美佳が、ニュージーランドなど3か国を英語で旅します。

2013年4月1日から始まる「おとなの基礎英語」に、「ニュージーランドでファームステイをする」という設定のミニドラマがあるとのこと、SO様からお知らせいただきました。ありがとうございます。
本屋さんで買ってきたテキストをめくっていると、なんか、「How many sheep do you have?」ってタイトルの章まであるんですが……。これは、来月から「おとなの基礎英語」を見るしかない、ということでしょうか。

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中国の高速道路を羊の群れが大移動

ひつじ春夏秋冬

新疆ウイグル自治区では、毎年3月になると、家畜の羊を冬の放牧地から春夏用の放牧地へと大移動させますが、中には、こうして高速道路を使う群れもあります。
これは、もともと家畜の移動ルートだった場所に高速道路が作られたため、特別に高速道路の「通行」が認められているということです。
現場には警察官も出動して交通整理に当たりますが、交通ルールには無頓着な羊たち。高速道路を超低速で移動し、しかも車線はお構いなし。
運悪く群れに遭遇したトラックの運転手もあきらめ顔で群れのあとからゆっくりと走ります。
この高速道路を使った羊の大移動、来月初めまで続くということです。

K&T様から、NHKのニュースをお知らせいただきました。ありがとうございます。
……たいへんな風物詩です。
まあでも、スペインなんて街なかが移牧のルートらしいですから、それを思えば、こう。

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ジョゼフ・デュプレシ 「ルイ16世」

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「ルイ16世」 「ルイ16世」(部分)
王国全体における敬愛の対象として、また外交上の贈り物として、こうした肖像画は君主の容貌を広く伝える目的をもっていた。
(略)
仰々しいこれらの勲章とポーズからうかがえる善良な人柄との対比こそが、この肖像画の成功の要因である。

 「華麗なる宮廷ヴェルサイユ展」カタログ 

18世紀フランスの肖像画家、ジョゼフ=シフレ・デュプレシによる、「ルイ16世」です。ボタンホールに金羊毛騎士団勲章が。
この勲章を下げた人々の肖像画は、これまにずいぶんご紹介しております。こちらでぜひ。

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『鳥の物語』より、「鷹の話」

ひつじ話

「あんたラバンとこ訪ねてきたかね。なに? ベエルシバから。遠いとこよくきたね」
「ラバンさん達者ですかね」
「はあ、達者だよ。おお、あすけ羊つれてくるなラバンとこの娘っ子だよ、ラケルちゅう」
むこうから好いたらしい娘が羊をつれてなにか小声に歌ってくる。日はまだ高い。彼らはこうして皆の羊の群が集るのを待ちあわせ井戸の口を塞いである石をのけて水かうことになっていた。彼女は見るから健康そうにびちびちとして、若さと愛くるしさが衣をとおして迸り出そうにみえる。ラケルはきた。そして旅人のいるのに気がついて歌をやめた。ヤコブはやおら井戸の口の石を転がして伯父ラバンの羊に水かった。

中勘助『鳥の物語』から、もう一話。
「トマス・マンも大作を書いた、『旧約聖書』の「ヨゼフとその兄弟」に取材した」(解説より)、「鷹の話」より、ヤコブのラケルの出会いの場面を。

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中勘助 「鳥の物語」

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「だが善い爺さんにゃちがいない。まだ一度も私らに弓をひいたことがない」
そんな噂をしながら見てるうちに羊の群の先に立ってとぼとぼと足を運んでた老人は急によろよろしたかと思うとばたりとうつ伏せに倒れてしまった。雁たちは思わず クワーッ と声をあげた。いつまでたっても起き上がらない。
「どうしたんだろう」
「いってみてやろうか」
「よしなさいよ。不意に立って射つけるなぞはよくある手だ」
と年寄の雁がいった。で、彼らは暫く躊躇してたがどうもおかしいので、なかで気の強いすばしっこいものだけがぱっと舞いあがっていって老人のうえに用心深く輪をかきながら様子を見た。本当らしい。そこでだんだん低く飛んでいよいよ息も絶えてることを確めてから老人のそば近く降り立った。羊の群はきょときょととしてそのへんをさまよっている。親切な雁たちは今は我身の危険も忘れてんでに老人の耳もとに嘴をさしつけて一所懸命呼び生けようとした。

中勘助の大人のための童話集『鳥の物語』から、第一話の「雁の話」を。
蘇武牧羊に材をとったお話が、天子のもとに蘇武の手紙を届けた雁の視点で語られます。
これまでの蘇武関連の記事は、こちらでぜひ。

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「まんげつダンス!」

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「まんげつダンス!」
こんやは まんげつです。
ぶたと ひつじと うまは
つきを みあげて いいました。
こんなよるには ひとばんじゅう
おどっていたいわね。

パット・ハッチンス作・絵、なかがわちひろ訳の絵本です。
満月にうかれた動物たちは、小屋の中で踊りだしますが……?
……つぎの満月は、27日です。夜桜見物がてら、月と踊るのも良いですね。

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趙孟頫 「二胡羊図」

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「二胡羊図」
趙孟頫(ちょうもうふ)に「蘇李泣別図」という作品があったことが、十七世紀の『好古堂書画記』などにしるされている。
現在は亡佚しているが、記述によれば、蘇武の衣を羊がくわえている図で、気韻生動の名品であるという。
李陵は奮戦もむなしく匈奴に降り、匈奴に重用された漢の将軍である。
蘇武は匈奴に使して抑留されること十九年、降伏をすすめられたが、最後まで漢の節を守った人物である。
李陵はかつて抑留地のバイカル湖畔に羊を牧していた蘇武を訪ね、自分のように降伏することをすすめたが拒絶された。
そのときの別れのさまを描いた大作だが、ひょっとすると、二胡羊図はそれの副産物だったかもしれないという説がある。
近人の李鋳晋氏は「羊の誇らしげなようすは蘇武の精神を象徴し、山羊の卑屈さは李陵のそれである」と述べている。
だが、まるまると肥っている潤筆の羊が降伏した李陵で、下からにらみあげている渇筆のアンゴラ山羊のほうが蘇武であるかもしれない。
趙孟頫自身は元に仕えたのだから、いわば李陵的人物である。
その彼が幻の名作「蘇李泣別図」を描いたのは、みずからの苦衷を表現したのであろうか。

陳舜臣の「中国画人伝」より、元初の趙孟頫による「二胡羊図」の章を。
以前お話したことのある蘇武牧羊のエピソードと絡んだ解説が、たいへん興味深いです。

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ルーベンス工房 「アッシジの聖フランチェスコ」

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「アッシジの聖フランチェスコ」
本作品は、現在ダブリンのアイルランド国立美術館に所蔵される作品に基づいて、おそらくはルーベンス工房が制作した模写(レプリカ)であると考えられる。
ダブリンの作品は、同美術館に所蔵される《聖ドミニクス》と対を成していて、板に描かれ、様式的にルーベンスが工房の画家と1630年代中頃に制作した作である。

「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展カタログ

2013年4月21日(日)まで、東京渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展に、工房作の「アッシジの聖フランチェスコ」が展示されています。
他にも、「聖母子と聖エリザベツ、幼い洗礼者ヨハネ」等、羊のいる絵画が数点見られます。東京展のあとは、北九州市立美術館と新潟県立近代美術館に巡回予定の模様。お近くならば、ぜひ。

Bunkamura ザ・ミュージアム
2013年3月9日─4月21日 開催期間中無休
10:00─19:00 (入館は18:30まで) 毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)

北九州市立美術館
2013年4月28日─6月16日
9:30─17:30 (入館は17:00まで)
月曜日休館(但し月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜が休館)

新潟県立近代美術館
2013年6月29日─8月11日

なお、これまでにご紹介しているルーベンスについては、こちらで。
ところで。
現在、東京ではもうひとつ、羊のいる美術作品の大物が見られる展覧会が開かれています。
上野の国立西洋美術館で、6月2日まで開催されるラファエロ展にて展示中の、ラファエロ「聖家族と仔羊」がそれ。カタログの解説を読んでいて知ったのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖母子と聖アンナ」のもとになった素描を参考にしている可能性があるのだそうですね。
こちらも、ぜひぜひ。

国立西洋美術館 「ラファエロ」展
2013年3月2日─6月2日
午前9時30分?午後5時30分
毎週金曜日は午前9時30分?午後8時
入館は閉館の30分前まで
月曜日休館(ただし、4月29日、5月6日は開館。5月7日は休館)

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ミスタードーナツ東京ソラマチショップのオリジナルドーナツ

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東京スカイツリーに出かけた人がたどるであろう見物コースもいろいろあって良いと思うのですが、そこにミスタードーナツ東京ソラマチショップ「ポン・デ・ライオンパーク」を加えるというのはいかがでしょう。

東京スカイツリー公式HP 内 ポン・デ・ライオンパーク by ミスタードーナツ

なんのことかと言いますと、以前、水兎様から、こちらのお店でしか買えない「フレンチウーラードーナツ」がたいへんキュートだとのお知らせをいただいておりまして、それがこのたび食べに行くことがかなったうえ、期待通りキュートだったので、これはご報告をせねばという話なのですが。
これです。
ミスタードーナツ

フレンチウーラードーナツ
ふわふわのフレンチクルーラーにプリンセスをイメージしたいちごホイップを入れました。
その上にチョコレートの顔をのせれば、フレンチウーラーに。
ミスタードーナツ公式HP 内 東京ソラマチショップ
及び ポン・デ・ライオンと仲間たちプロフィール

ああもう、この自分がかわいいことを知ってる感じの顔がもう。
もちろん、ソラマチショップ限定のカップだって買って帰りましたとも。
ウーラーカップ
ご縁があれば、ぜひ。

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中世ヨーロッパのモノクロの流行

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灰色の流行についてはドゥヴィーズの世界にも証言がある。
『騎馬試合の書』を著したアンジュー公ルネは、黒と灰色と白の三色を自らのドゥヴィーズとし、1437年のシャルル七世のパリ入市に際し、この三色を着た従者をしたがえて行列に加わったことが伝えられている。
1449年に彼は南フランスのタラスコンで「羊飼い女の武芸試合」を開催しているが、参加した20人の騎士のうち12人までが、黒か灰色か白、あるいはこの三色をドゥヴィーズの色としたと伝えられている。
試合は羊飼いの娘とのたわいない恋を歌った抒情詩、パストゥーレルに取材されたというから、灰色への好みは牧歌的なものへの憧れが源泉のひとつとしてあったのだろう。

以前お話したフランチェスコ会修道士のウールの服に見られるように、中世ヨーロッパにおいて清貧を象徴する色でしかなかった灰色は、15世紀以降に流行色となりました。その理由のひとつとして、先日ご紹介した「羊飼い女の武芸試合」の様子などを根拠に、牧歌的世界への憧れが挙げられるようです。
ドゥヴィーズについては、同じく「色で読む中世ヨーロッパ」から以下に引用を。

14世紀から15世紀の王侯貴族は、いわゆる家紋とは別に個人的な、多分に遊戯的なドゥヴィーズdeviseと呼ばれる紋章をもっていた。
(略)
いくらでも変更できるものだったし、複数の文様を使い分けることも可能で、武芸試合などの祝祭に合わせてそれをつくり、そこに心情的なものを込めることもあった。

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ポール・ユエ 「アルク・ラ・バタイユの城のある風景」

ひつじ話

「アルク・ラ・バタイユの城のある風景」 「アルク・ラ・バタイユの城のある風景」(部分)
19世紀フランス、ロマン主義的風景画の代表的画家。
自然から受ける印象を、大気の様子や光と影のコントラストで表現することを探求して、バルビゾン派や印象派の先駆者的存在となった。

「近世ヨーロッパ絵画の軌跡」展カタログ

19世紀フランス、ポール・ユエの「アルク・ラ・バタイユの城のある風景」です。荒涼とした平原の手前に、風景にまぎれてしまいそうな羊の群れが。

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六甲山牧場で羊のベビーラッシュ始まる。

ひつじを見にいく

羊ベビーラッシュ
羊の出産が始まりました。
昨年よりも約20日遅れの出産シーズン入りです。
今年も、ゴールデンウィークあたりまでベビーラッシュが続く予定です。
4月上旬には、羊の健康状態を見ながら順次放牧していく予定です。
それまでの間は、めん羊舎の外から子羊たちの元気に跳ね回る姿を見ていただくことが出来ます。

いよいよ子羊出産ラッシュの季節がやってまいりました。
六甲山牧場の公式HPに、2013/03/09付で上の記事が出ておりましたので、さっそくご注進を。

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トロワイヨン 「トックの谷」

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「トックの谷」 「トックの谷」(部分)
1847年のトロワイヨンのオランダとベルギーへの旅行は彼の画業の転機となった。
オランダの17世紀の動物画家の例に倣うことで、彼は自然風景の中の家畜を描く画家のスペシャリストとなり、1860年までにはヨーロッパ随一の動物画家と見なされるに至った。

 「アイルランド国立美術館所蔵19─20世紀フランス近代絵画展」カタログ 

19世紀フランス、コンスタン・トロワイヨンの「トックの谷」です。
これまでにご紹介しているトロワイヨンは、こちらで。影響を受けたオランダの動物画家については、「小さな群れ」をご紹介したときに触れたことがありますので、ご参考にぜひ。

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「ガンピーさんのふなあそび」

ひつじグッズ

「ガンピーさんのふなあそび」
「あたしも のれるかしら?」 と、ひつじが いいました。
「のれるとも。 でも、めえ めえ なくんじゃないよ」

ジョン・バーニンガム作、光吉夏弥訳の絵本です。
舟に乗って出かけたガンピーさんのところに、子どもたちや動物たちが次々とやってきて……?

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キリン淡麗グリーンラベル Peace篇 TVCM

ひつじ画像・映像


もりもとさんから、キリンビールのCMに羊がいるとのこと、お知らせいただきました。ありがとうございます。
これはまた爽やかな。暖かくなったら、青空の下で飲みたいですね。

キリンビール公式HP 内 CMギャラリー

 

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