羊への被害で、オオカミ4頭の狩猟許可
フランスのアルプス地方で、放牧した羊がオオカミに襲われる被害が急増、フランス政府と同地方3県が年末までに4頭のオオカミを狩猟することを条例で許可したことから、野生動物保護団体が条例取り消しの訴訟を起こすなど、対立している。
数が激減したオオカミは国際法や欧州連合(EU)の条約で保護され、狩猟は禁止されている。
南東部アルプドオートプロバンス県の当局者によると、今年に入ってオオカミによる羊の襲撃が急増、同県だけでも羊274頭が殺された。
この被害に羊飼い約100人が「羊かオオカミのどちらを選ぶのか。共存はできない」と、オオカミに殺された子羊2頭を掲げながらデモ。ルペルティエ環境相は7月、「国内でオオカミは39頭確認され55頭いると推計される。年間の増殖率が20%なので保護に影響はない」として、4頭の狩猟を許可した。
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