ヒツジの国の食事でもめているフランス人

英各紙、シラク仏大統領発言に反発
「あんなまずい料理を作る国民は信頼できない」と英国をからかったフランスのシラク大統領の発言が英国で大きな反発を引き起こしている。5日付の多くの英各紙は一面でこの問題を取り上げた。
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 大衆紙はさらに過激な表現で反発。サン紙には「クレープの話はするな」「フランスの間抜け野郎」との見出しが躍り、「ここ20年間で料理がこんなに進歩した国は世界にない」「シラク大統領に自慢の肉料理を振る舞いたい」といった英国の一流料理人のコメントを掲載した。

 スコットランド紙によると、6日夜のエリザベス女王主催晩さん会のメニューにはシラク大統領が「食欲をそそらない」と評した地元の羊臓物料理ハギスはなく、海鮮料理などが供されたという。

 さて、ハギスとは何ものか。最初に書いたのは、スコットランド人が、外国からやってきた人を担ぐのにつかうジョークである。実のところを、面白く書いたのがあるので、引用する。
 『「スコットランド人以外は絶対に食べない」 という、スコットランドの伝統料理なんですよ。そもそも 「ハギスという動物がいるのだ」 と、彼らはジョークをやるんですね。イラストで 「こういう動物だ」 とか。もちろん実際のところはハギスなんて動物はいないわけで。』(「イギリス病のすすめ」田中芳樹&土屋守、講談社文庫)
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 スコットランド人は、彼らにとって貴重な資源である羊をとことん有効利用するために、ハギスなる食品を生み出した。

ハギスの缶詰とぬいぐるみ
羊の胃袋にオート麦と内臓肉を香辛料と混ぜ合わせて詰めたもので、外見は巨大な丸っこいソーセージのよう。
子供達には、ハイランドの山中に住む三本足のハギスという動物がいると説明されるようで、その想像上の動物”ハギス”のぬいぐるみも売っています。
このように缶詰を買うこともできます。

英国人の妻を持つフィンランド議員がシラクをディナーに招待
フィンランドと英国はフランスのジャック・シラク大統領にとって、美食上の悪夢だそうだが、この2カ国が共同で最高の料理で大統領をもてなす、と夕食会に招待したんだって。さて大統領はよだれを垂らしますか?
政府が正式に招いたのではなく、英国人を妻にしているフィンラドの政治家、アレクサンダー・スタブ氏が、両国の料理に関する暴言に衝撃を受け、シラクをディナーに招待したというわけ。
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ベルギーのスタブ家に着たらシラクには「フィッシュ&チップス」でもてなされることになるが、ただの「フィッシュ&チップス」ではない。新鮮なシロマスの卵とラップランドのポテトチップスが待っている。
オーランド諸島の子羊のあばら肉にイラクサのマッシュがお気に召さねば、ブランベリー・ワインに漬けたフィンランドの漿果をビースティングス・プディングに添えたもの気に入るだろうという。

どちらも大人げないけど楽しそうですね。

ひつじ事件

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