羊を制するものは世界を制す
23日のK?1世界GP開幕戦(大阪)に出陣する巨獣ボブ・サップ(30)=米国=が、必殺の空手流下段蹴りを完成させたことが15日、分かった。羊を追いかけ回す豪州ならではの地獄トレーニングで脚力を徹底強化。対戦相手の韓国相撲(シルム)元横綱、崔洪万(24)=韓国=の弱点を足と見定め、元空手世界王者サム・グレコ(38)=豪州=から極意を授かった。GP決勝大会(11月19日、東京ドーム)初制覇へ、準備は整った。
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「周囲に何もない、練習には最高の環境」という師匠グレコの地元、豪州メルボルン。そこでサップは、24時間“軟禁状態”の下、1日4?6時間の猛特訓。すばしっこい羊を追いかけ回すことで、下段蹴りに不可欠な脚力とフットワークを強化した。さらに新鮮な羊やワニの肉をむさぼり、肉体はパワーアップ。3月にK?1デビューした崔の弱点は、いまだ攻められたことのない足。94年カラテ・ワールドカップ王者グレコに足殺しキックの極意も教わり、大巨人殺しに死角はない。
世界への扉は羊飼いから。
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