ギルランダイオの「キリストの降誕」

ギルランダイオ 「キリストの降誕」
右端に立っている羊飼いが一匹の仔羊を差し出しているのが見えるだろう。これは三十三年後にゴルゴタの丘で磔刑に処せられるキリストの運命を、すでに誕生の時に「犠牲の羊」によって暗示する行為なのである。「羊」という動物は救い主の死と、そして、復活とを暗示するシンボルであり、「羊」そのものを礼拝する図像が数多く絵画化されたのもそのためである。

フィレンツェはサンタ・トリニタ聖堂にある、ギルランダイオの「キリストの降誕」です。
こちらの本では、さらに「羊」そのものを礼拝する図像として、以前ご紹介したファン・エイク兄弟の「神秘の仔羊」が挙げられています。

ひつじ話

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