羊毛のマフラー、ストール…山添・主婦らの会 受け付け
編み物なんて苦手、でもクリスマスに手編みのマフラーをあげたいんだけど……。お悩みのあなたに強力な助っ人現る! 山添村の主婦らでつくる「山添紡ぎの会」が19日、村で作った羊毛でマフラーやストールを編んでくれるサービスの予約を始めた。同村大西の花香房で開いている展示即売会のイベントの一つ。会場には約300点のマフラーやベストなどが並ぶ。きっと愛を紡ぐ手助けとなってくれるはず。
地元の主婦らが山添紡ぎの会を立ち上げたのは91年。村内の神野山には羊の観光施設「めえめえ牧場」ができていたが、羊毛の使い道が決まっていなかった。そこで、専門家から羊毛の編み方などを学んで利用することにしたという。今では年2回、講習会を開いて、近畿各地から訪れる参加者にマフラー作りを教えている。
編み物は、村にあった木製の編み機などを使って、毛洗い、染色、糸紡ぎ、織りの全工程を各会員が1人で仕上げる。色と大きさを伝えれば、完成までは2週間から1カ月。同会長の北村明美さんは「贈る相手に事前に来ていただけたら、雰囲気も合わせられますよ」という。もちろん、自分で編みたい人は、会場で教えてくれる。
会員の主婦の中には、夫にベストを贈った人もいる。外で着るのが恥ずかしくて、自宅で大切に使っているんだとか。「編み物は一生もの。私たちの愛のおすそ分けをしたい」と北村さん。マフラーは7千円?1万円、ストールが2万円?3万円。同展は27日まで。
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