モンゴルのことわざ
「ヒツジのある人には、食がある タンスのある人には、光がある」
タンスと対にされていることによって、ヒツジの財産としてのイメージがより明瞭になっている。
「ヒツジもかわいそう オオカミもかわいそう」
双方に同情するのはばかげている。あるいはまた、よほどの博愛主義というものであろう。どちらもかわいそうだなどというような偽善的な態度に対して、嫌悪感をあらわしたことわざである。
「あすの脂肪より きょうの肺」
ヒツジの脂肪片は、主人が賓客に手ずからさしだしてそのまま客に飲み込ませることもあるほど最高級の部位である。 (中略) 日本でならさしずめ「あすの百よりきょうの五十」といい、「さきの千両よりいまの十両」という。
モンゴルのことわざを通じてその精神的風土を探る、という内容の本から3つを。思ったよりは近いような、それでもやっぱり遠いような。
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