羊は「日辻」?

 ヒツジ(羊)は、古代には日本にいなかった動物なので大和言葉の古名はない。後世中国から渡来したもので、特に干支の伝来と共に日常語としてひろく用いられるようになった。ヒツジという呼び名は十二支の未からでたものと思われる。
「大言海」では、ヒツジは養す(ひたす)獣(しし)の義としてあるが、かなり苦しい解釈である。ヒツジという名は、十二支の未に由来するものであろう。「日本釈名」には「ヒツジの時は、日の天にのぼりて西へさがる辻也」とし、ヒツジを「日辻」としている。
「和訓栞」(谷川士清、十九世紀後半)にも「未はもと我が国になきものなれば十二支の本訓なるべし」としてある。そして「未の時は、日の西に旋る辻也」と書かれている。

「ひつじ」という言葉の由来について。以前に「ひげのうし」説をご紹介しましたが、「日辻」・・・「日辻」かぁ・・・。ううーむ・・・。

ひつじ話

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