8000年前から人類の身近に羊がいた
羊が家畜化されたのは、今から8000年前というのが定説です。中央アジアのチグリス・ユーフラテスの両大河の恵みの上に栄えた古代オリエント文明は牧羊発祥の地でもあります。太古から自由に野山をかけめぐっていた野生羊を捕獲するのは石器時代の人々には相当苦労であったと考えられます。しかし、羊を数頭飼い慣らせば他の野生羊が次々と群に加わってくることに羊飼いたちは気がついたのです。そして、財産の羊を守る補佐役として犬を飼い始めます。今日でも人間にかわり羊をコントロールしているのは牧羊犬です。牧羊によって古代の人々の生活の合理化が進められます。
ウールは調べれば調べるほど不思議な繊維です。ウールの内部には、多くの矛盾した性質がたくみに調和しながら存在し、その1つ1つが繊維であるための条件となっています。人間が化学繊維を考え出し、ウールを手本として次々とその性質に近づけようとしていますが、ウールの機能全部を兼ね備えたものはまだ出来ません。その神秘には遠く及びません。ウールには不思議な世界があるようです。
秘密はウールの構造にある
ウールは、髪の毛や皮膚と同じ19種類のアミノ酸からなるタンパク質で、皮質部と表皮からなっています。大切な皮質部を保護しているのが表皮(スケール)です。表皮はウロコ状になっているため絡み合いやすく、しっかりとした糸ができます。また、「呼吸する繊維」と呼ばれるように表皮は、外気の湿気に応じて湿気を吸収・放出します。しかも、湿気は吸収するが水滴ははじくという矛盾した機能をもっています。
話の内容よりもイラストの羊が気になって仕方がないのですが、この津島毛織の祖とされる片岡春吉氏の像が、愛知県津島市天王川公園にあります。
なんというかこう、ひつじnews的には本人の像よりも足の下に目線が……。
3匹のひつじ。(反対側にもう一匹)
津島毛織工業協同組合さんが建てた銅像のようです。
……これからも頑張ってください。
おまけ。
津島駅前の武具屋さんの店先で。
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