シュメル文明のひつじたち
人類最古の都市文明であるシュメル文明の、主な家畜は羊でした。それはつまり、多くの遺物に羊が描かれているということです。
この毛羊は古代エジプトでは彫像に見られ、また聖刻文字にもなっている。エジプトではパピルスに墨をつけた筆で文字を書くから、曲線が可能であった。 (中略) シュメル人は羊を頭部や角では表現せずに、古拙文字の「羊」は肛門の形で表した。
多産とか豊穣とかいったことを、より重要視したのですね。パピルスならぬ粘土板で羊のツノを表現するのは、たしかに大変そうですし。
目で見る形の史料といえば、碑はわずかしか残っていないが、円筒印章が多数残っている。円筒印章とは、我が国の印鑑ぐらいの大きさをした、円筒形の石材などの周囲に陰刻で図柄を彫り、柔らかい粘土の上にころがして図柄を残す印章である。 (中略) 図1はウルク市(現代名ワルカ)付近から出土した大理石製円筒印章で、つまみの部分には羊がついている。高さ五.四センチメートルと大きな印章で、ベルリン国立博物館に収蔵されている。
シュメルで用いられた占いの一つは内臓占いであった。あらかじめ、うかがう内容を決めておき、羊や山羊の内臓を観察して、色、形、こぶの有無なので吉凶を判断した。
シュメル文明に関しては、カウナケス(だいぶ下がった時代についてお話しちゃってますが、シュメル文明において最もよく見られるもののようです)とウルのスタンダード(饗宴の場面)についてご紹介ずみですね。 なお、ウルのスタンダードですが、これは全体は、
こんなんでして、正体は楽器の共鳴箱かもしれないのだとか。そういわれるとそう・・・・?
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