告朔氣(本来は食偏に氣)羊

子貢欲去告朔之氣(食偏に氣)羊、子曰、賜也、爾愛其羊、我愛其禮、
子貢告朔の氣(食偏に氣)羊を去らんと欲す。子曰はく、賜や、爾(なんじ)はその羊を愛しむも、我は其の礼を愛しむ。
子貢さんが告朔(という形式だけが残って意義が忘れられている古礼)に羊の犠牲を(費やすのを)やめようとした。先生、「賜よ、おまえはその羊がもったいないと思っているが、わたしはその古礼が(形式さえも失われることが)もったいないと思う。」

「告朔」とは周の時代の諸侯が天子から暦を受ける儀礼、「氣羊」とはその時に犠牲にする羊のこと、そして「告朔氣羊」とは、虚礼、または、虚礼であろうと伝統を尊重する態度を意味する言葉です。出典は「論語」。
形式にどう対するかは現在でも意見のわかれる問題ですが、孔子のころも同じだったのですね。ムダの塊みたいなひつじNews的には、ムダを承知でそれを惜しむというのは心強いお言葉なのですが、いかんせん、そこで犠牲になるのが羊なので、・・・・・どうしましょう。

ひつじ話

Posted by


PAGE TOP