上越の耕作放棄地で放牧実験

 中山間地の耕作放棄地で動物を放牧し、再び農地に戻す実験が29日、上越市桑取地区で始まった。神奈川県、長野県などからヒツジ5匹とヤギ16匹が到着。トラックでの長旅の疲れも見せず、夢中で草を食べ、「メー」と大きな鳴き声を響かせるなど、早くも上越の風土が「お気に入り」の様子だった。
 実験は東京農業大学(本部・東京都世田谷区)の藤本彰三教授(56)=上越市出身=の研究グループが行っている。同教授は「動物は荒れ地の雑草を食べ、フンを残すため土が丈夫になる」と考え、耕作放棄地の多い桑取地区に注目。「荒れ地を農地に戻し、地域農業の活性化につなげたい」と意気込んでいる。


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