地域別砂漠化の主要な原因
砂漠化は、気候変動と主に過放牧、森林の不適切な管理と過伐採、過耕作、不適切なかんがい、植生破壊などの人間活動により起こる。そして、それらは人口増加、貧困や土地所有制度などの社会制度によりさらに深刻化する。
データは、地域別の砂漠化の主要原因を示したものだ。意外にも過放牧による被害が一番多く、特にアフリカでは砂漠化の約半数が過放牧によるものである。これは、人口増加に伴い家畜頭数も増加の一途をたどっているからで、1950年に25億だった世界人口は2001年に61億に、同時期に世界のウシの頭数は7億2,000万から15億3,000万へと増えた。
ヒツジとヤギも同様に、10億4,000万から17億5,000万へと増加した。アフリカには、家畜を主要産業とする国が多いが、現在の家畜頭数は牧養力を少なくとも50%以上も上回っているといわれる。
アジアでは、過放牧のほかに森林破壊と農業目的も大きな割合を占めている。森林破壊は急速な人口増加による薪炭材の過剰伐採が大きな要因だ。農業目的で行われる不適切なかんがいも、土壌の塩化を進め、しばしば農地として利用不可能にしてしまう。
ヒツジさん、のんびりグラフ見ている場合じゃないですよ?
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