「12歳、世界にチャレンジ―雄太君の留学日記」

 
 サイエンス(科学)の授業はいつも実験室兼用の教室で行われている。授業は人間の体・臓器の学習に入り、人体模型やプリント、教科書で学んでいた。
 けさ、教室に現れたイェイツ先生は、何か塊のようなものを抱えて入っていらした。
 (略)
「解剖のために使う羊の肺、心臓、肝臓そして気管を含めたのどの部分です」という説明!
 
 (略)
 しかし羊たちから多くの糧を得る島国なのだから、家畜をよく知ることは大切なことだと思う。家畜の伝染病予防などにもつながるはずなのだ。
 (略)
 羊の心臓は、食用にスーパーなどでも売っているということだったが、僕は今まで見たことがなかった。心臓の手触りは牛肉や豚肉に触れるのとあまり変わりがない。プヨプヨとしていた。新鮮なものだということだったが、当然その機能はすでに停止している。ありがとうございました。合掌。

世の中には、こうも前向きで努力家な少年がいるものなのですね。12歳で単身ニュージーランドに留学した著者の、楽しくも悪戦苦闘な日々の一こまです。

ひつじ話

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