「誹風柳多留」の、「紙を食う」以外の羊イメージ

 長安の居酒屋 葱に羊なり      (五六篇・18)
 未たか 末たか 未た わかりかね (六〇篇・26)
 和の羊 おもに上総で 出生し    (七一篇・14)

前回ご紹介分の「俳風柳多留」といい、「本草網目啓蒙」「本朝食鑑」髪結の通り言葉といい、「和漢三才図会」といい、紙を食う以外の羊イメージは無いのかと、あらためて「俳風柳多留」を広げたら、じつはいろいろありました。
ひとつめのは、李白が飲んだくれている様子。中国の人ですから、酒のアテも羊肉です。ふたつめは言葉遊びとして。最後のものは、筆の異称として。上総は筆の産地だったのですね。

ひつじ話

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