レチフ 「南半球の発見」

「南半球の発見」 羊人間
5人がたどりついたのは羊人間の住む羊島だった。アレクサンドルは草を手にして羊人間に近づくが、ひとりの羊人間の男が突進してくる。アレクサンドルが間一髪飛びあがったので、その男は木に激突して即死してしまう。

18世紀フランスの文学者レチフ・ド・ラ・ブルトンヌの「南半球の発見」は、主人公たちが人工の翼を駆使して、前人未踏の山や南半球の島々を開拓し、理想国を作り上げるお話です。「羊人間の島」は、彼らの冒険譚のひとつなのですが、いきなり突進されてます。バタリングラムといい、白羊宮といい、羊が身近な文化圏では、雄羊と言えば猛獣、ということなんでしょうか。
なお、今回引用したのは荒俣宏編著の「怪物誌」なのですが、「飛行人間またはフランスのダイダロスによる南半球の発見―きわめて哲学的な物語」という訳本が出ているようです。

ひつじ話

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