中国剪紙の「三羊」

剪紙の三羊
中国の剪紙の歴史は、遙かに商の時代(紀元前16世紀?前11世紀)まで遡ります。
司馬遷の『史記』の中には、西周(紀元前1027年?前771年)の話として、「剪桐封弟」(アオギリの葉を切り抜く)という故事が見え、当時は木の葉や皮、絹布や金属片が切り絵の材料として用いられていました。
やがて紙が発明された西漢時代(紀元前202年?8年)以降、切り絵は様々な技術の発展を遂げたのです。
鋏と小刀のみを使って生み出される剪紙は、民間、特に農村などに長く伝承され、室内装飾や衣装図案に愛用されてきました。
中国全土、南北に広く分布しており、土地柄がもたらす特色が豊かです。

中国の民俗芸能「剪紙」の図案集「切り絵の世界―中国剪紙」の「吉祥」の項に、以前「玉瑞獣」としてご紹介した「三羊」がありました。おめでたい図柄のはずなんですが、羊の目がちょっと怖いです。

ひつじ話

Posted by


PAGE TOP