ラ・フォンテーヌ 『寓話』より「オオカミたちとヒツジたち」
千年以上も公然の戦争状態にあったのち
オオカミたちはヒツジたちと和解した。
(略)
そこで、平和条約がむすばれて、
誓いのしるしがとりかわされた。
オオカミたちはオオカミの子を、ヒツジたちはイヌをあたえた。
(略)
しばらくたって、オオカミの子の諸君が
殺戮を好む、申し分のないオオカミになると、
かれらは、羊小屋に
羊飼諸君がいない時をねらって、
よく肥えた小ヒツジたちの半数を噛み殺し、
歯にかけて運び去り、森の中へひきあげた。
「羊飼になったオオカミ」に続いて、ラ・フォンテーヌの寓話詩をもうひとつ。
このお話の教訓は、「悪人とは戦わなければならない」です。前回の以上に厳しい落ちですね……。
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