クヌム神
クヌムはエジプトの雄羊の神のなかで最も有力なもののひとつであり、ナイルと生命の誕生に関わりを持っていた。
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クヌムがナイルやそれによって運ばれる肥沃な土壌と関わりを持っていたことはおそらく、この神がすべての生物を轆轤の上で成形した陶工として描かれるようになった一因と言えるだろう。
その創造の能力の結果、そして雄羊の擬声語―「バァ」―が生物の霊的側面を表す単語(バァ)に似ていたために、クヌムはラーのバァとみなされた。
(略)
クヌムは雄羊の頭部を持ち、短いキルトと3つの房に分かれた長い鬘をつける神という、なかば人間の姿で最も頻繁に表現された。
この神は本来、エジプトで飼育された羊の最初の種(Ovis longipes)の水平に波打つ角を持つ姿だったが、時が経つにつれて別の雄羊(Ovis platyra、「アムンの雄羊」)の短く湾曲した角を持つ姿でも表されるようになり、頭上にこれら二対の角を持つ場合もある。
エジプト神話の主要な雄羊神、クヌム神です。創造神ですね。
角の形云々については、こちらでお話したことがあります。
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