六甲山牧場のヒツジ“消えた” 皮膚炎で隔離
六甲山牧場(神戸市灘区)の羊三十頭が皮膚炎にかかり、羊が放牧されている南エリア(二ヘクタール)が十七日から当面、閉鎖されることになった。一九五〇年の開園以来、初めての閉鎖。恒例の「羊の毛刈り」も延期されることになり、かき入れ時のゴールデンウイークを前に、牧場は頭を抱えている。
牧場を経営する神戸市の外郭団体「神戸みのりの公社」によると、獣医師が十三日、足のつけ根などに発しんが出ている子羊一頭を発見。検査の結果、子羊二十七頭、親羊三頭の計三十頭に同様の症状が確認された。
人には感染しないというが、念のため約二百五十頭の羊を南エリアに隔離し、一般の立ち入りを禁止。同牧場は、羊と直接触れ合うことが“売り”だけに、入場者数への影響は大きく、南エリアの閉鎖期間中、入場料と駐車料は無料にするという。馬やポニー、乳牛がいる北エリアは通常通り営業する。
同公社は「ゴールデンウイークを控え、お客さまには大変申し訳ない。残念だが、安全を第一に考え、閉鎖を決めた」としている。
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