十五世紀パリの生活
アルマニャック勢は商人たちをガラルドンまで追尾し、その町を包囲したのである。
それが原因で、復活祭には肉の値段が高騰し、パリの住民大方は、この日、手に入ったのは豚の脂肉だけ。それだけしか食べられなかった。
なにしろ上等の羊の四半分がじつにパリ貨三十二スーしたのだ。
ちっぽけな羊の尻尾がパリ貨十スー、仔牛の頭、モツがそれぞれ十二スー、牝牛はパリ貨六スー、豚も高い。
15世紀前半のパリに暮らした人物による覚書を解説するこちらの本では、戦中のために高騰する物価についての記述が非常に多く見られます。つまりなにが生活必需品だったか見当がつくということですが、引用文を読む限りでは、羊の尻尾も重要視されてそうです。
最近のコメント