ゲインズバラ 「田舎家の前の人々」
ゲインズバラの制作において注目されるのが、後半年の肖像画と農村風景や田園風景を意図的に組み合わせた絵画で、これらの作品は、ゲインズバラに特異なものとして、レノルズによって「空想画(fancy picture)」と称されることとなる。
(略)
本作品では、温かみのある夕日に照らされた穏やかな田舎の風景の片隅に、聖母子像のごとく可憐な姿で佇む家族の姿が描かれている。
その牧歌的な風景と、アトリエでポーズを取ったかに見える人物の姿勢は、ゲインズバラが得意としたファンシー・ピクチャーの特徴とも言えよう。「東京富士美術館所蔵絵画名品展 流転するバロック―その400年」
「羊飼いのいる山の風景」と「羊飼いと羊のいる風景」をご紹介している、トマス・ゲインズバラの「田舎家の前の人々」です。
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