レールミット 「羊飼い」

「羊飼い」 「羊飼い」(部分)
レールミット,レオン=オーギュスタン (1844―1925)
彼はバルビゾン派の影響の中で自己の芸術を開花させていったが、特にミレーに強く感化され傾倒していった。
しかし、働く農民の姿を写実的かつ宗教的ともいえる崇高さ、厳粛さをもって描いたミレーと比べると、物語的雰囲気があり、牧歌的で甘美な感傷性がレールミットの作からは漂っている。
そのため当時のブルジョワジーの牧歌的田園への憧れを満たし非常に人気を博した。
しかも、ミレーより一世代若くモネとほぼ同時代を生きていたため、印象主義による色彩と筆触の洗礼を受け、控え目ながらもその手法を採り入れ、色彩は明るく生彩に富んでいる。

「松方コレクション展 ―いま甦る夢の美術館―」カタログ

最後のバルビゾン派とも称すべきレールミットを。
バルビゾン派についてはこちら、影響を与えたミレーはこちらでぜひ。

ひつじ話

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