古越州の青磁羊形器
青磁羊形器 古越州 三国(呉)?西晋 高さ27.6?
有翼の羊をかたどった器。頭に丸い孔があけられているが、用途はよくわからない。
古越州の青磁
後漢の滅亡後、三国の呉(222?280)、および西晋(265?316)、東晋(317?420)時代になると、南京や浙江省一帯を中心とする江南地方の墳墓から特色ある様式をそなえた古様な青磁が盛んに出土するようになる。
これらはわが国では通常、古越磁(こえつじ)あるいは古越州の青磁とよばれている。
(略)
また、動物のモチーフがしばしばみられることも古越磁の著しい特色である。
羊形容器、獅子形容器など、器物全体を動物の姿にかたどった一群の容器類がある。
これらの多くが翼をもっていることからもわかるとおり、これらは実在の動物ではなく、一種の神獣として表現されている。
数年前に東晋の鉄斑文羊をご紹介した、古越州の青磁をあらためて。
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