あまんきみこ 「もういいよう」

「もういいよう」表紙
「なにしてるの? ここで」
って、わたし、きいたの。
「おっこちた」
「どこから?」
子ひつじは、口をすぼめて、空を見あげた。
「あそこから」
「空からおちたの?」
つられて、見あげた。
青い空に、ひつじみたいな雲が、いくつもいくつもかさなって、ながれていた。

「ひつじぐものむこうに」をご紹介したことのある、あまんきみこ作の児童文学です。
おかあさんが入院して、ひとりぼっちで留守番をしていたみっこちゃんは、近くの野原で迷子の子羊と出会います。足をけがした子羊は、みっこちゃんの部屋で暮らし始めますが……。


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