ウィルトン・ハウス・ディプティック

ウィルトン・ディプティック ウィルトン・ディプティック(部分)
ロンドンのナショナル・ギャラリーにある、「ウィルトン・ハウス・ディプティック」という祭壇画です。
十八世紀から二十世紀まで、英国の貴族の館「ウィルトン・ハウス」にあったので、この名で呼ばれます。
これも木の板にテンペラで描かれたもので、縦が五〇センチ足らずと小さなものです。
おそらく大きな聖堂に置かれたものではなく、私室や小さな個人礼拝堂のためのものでしょう。
蝶番で折りたたんで簡単に運べるので、戦場などにも持って行けるように作られたのかもしれません。

14世紀イギリスで作られた、小さな二連祭壇画です。左側パネルの、祈るリチャード二世の後ろに、羊を抱いた洗礼者ヨハネ。洗礼者ヨハネが描かれたものは相当数ご紹介しておりますので、こちらでまとめてぜひ。

ひつじ話

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