「東京夢華録」
宣徳楼の前の役所と寺院
その通りの南は遇仙正店という酒店である。
店の表には楼閣があり、うしろに台があるので、都の人は「台上」と呼んでいる。
この店こそは第一等の酒店であって、銀瓶酒が一本七十二文、羊羔酒が一本八十一文もする。
州橋の夜市
そこから先には油揚げの羊の白腸、鮨にした乾し肉、(略)、羊の頭の削り肉、辣脚子、生姜で辛くした大根。
先日の、「中華料理の文化史」関係のお話をもう少し。南宋に後半生を過ごした人物が、北宋のころの都・開封での若き日を懐古してつづった「東京夢華録」から、都のにぎわいを描いた一節を。羊肉食、多そうですね。
羊羔酒というのは羊肉を使ったお酒、辣脚子は芥子のきいた羊の脚肉らしいです。美味しいのかな?
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