ペロー 「羊になった羊飼い」
ある日ティルシスは、愛の島であがめられている神に言いました。
「(略)
ああ、あのつれない羊飼いの娘から、あれほど大切にされている羊たちよ!
おまえたちの幸せな群れの中に、私も入ることが許されたなら!
そうすればおまえたちと同じように、フィリスに気に入られる幸せが味わえるものを……。」
シャルル・ペローの昔話集から、「羊になった羊飼い」の一節を。
自分の飼う羊たち以外のものを愛そうとしない、美しくて冷たい女羊飼いに恋をした主人公は、愛の神に祈って、羊の姿を手に入れます。彼女に飼われ、幸せな日々が続くかと思われたのですが……。
ペロー童話は、以前に「グリゼリディス」をご紹介しています。
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