サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂スペイン人礼拝堂壁画(続き)
教養あるドミニコ会修道士たちは罪のない地口を好んだが、彼らは創立者である聖ドメニコの名に由来する「ドミニカニス(ドメニコ会)」という呼び名が「ドミニ・カニス」と分けて読めることに気づいた。
これはラテン語で「神の犬」という意味である。
このフレスコ画の底部右隅には、異端との戦いに飼い犬たちを送り出しているドミニクスが描かれている。
黒白の斑の毛色は、ドミニコ会の黒白の修道服を反映している。
ドミニコ会は茶色の修道服を着たフランチェスコ会と神学上の問題点を定期的に論争した。
それゆえ、この絵の底部で黒白斑の犬二匹が茶色の犬をやっつけているのを見ると興味深い。
以前、全体の上方部分のみをご紹介した、サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂スペイン人礼拝堂壁画の下方のあたりを。
修道服の色のお話は、このあたりをご参考にぜひ。
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