羊の肝臓をもつ人物像
納棺容器の蓋
アラバスター
高さ52センチ、長さ76センチ、幅22センチ
紀元前1世紀前半
ヴォルテッラ、グァルナッチ博物館
過去の文明において普及していたこの宗教行為は、エトルリア人の宇宙観に基づいていた。
つまり、犠牲獣の肉体の各器官、さらにその各部分は小宇宙であり、そこに宇宙の秩序が反映されているのである。
(略)
このタイプの占いにとって最も重要な器官は肝臓であるとみなされていた。
エトルリアの聖職者(肝臓占い師)が肝臓を手にしている状態を表した様々な考古学的遺物が現存するだけではなく、テラコッタ製や青銅製の肝臓の模型自体までもが発見されている。「エトルリア文明展 最新の発掘と研究による全体像」カタログ
先日ご紹介したピアツェンツァの肝臓に関連して。
羊の肝臓を手にした人物が表された納棺容器の蓋です。生前、肝臓占いに関わった人物が納められたのでしょうか。
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