ヘシオドス 「仕事と日」

獣らは身震いして尾を股の間に入れる、
柔毛がその皮を覆っている獣でもな。
胸毛の厚い獣をすら、氷のごとき寒風は吹き通すのだ。
北風は牛の皮も吹き通す、その皮も風を防ぐことはできぬ。
また毛長の山羊も吹き抜けるが、ただ羊のみは、
その豊かな毛のゆえに、さすがに強い北風も決して吹き通すことはない。

「神統記」冒頭をご紹介したことのある、ヘシオドス(ヘーシオドス)「仕事と日」を。農事暦のなかに、真冬の家畜たちの様子を描いた一文が。

ひつじ話

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