杉山平一 「機械」

詩集〈夜学生〉から
機械

古代の羊飼ひが夜空に散乱する星々を蒐めて巨大な星座と伝説を組みたてゝ行つたやうに  いま分解された百千のねぢ釘と部品が噛み合ひ組み合はされ  巨大な機械にまで結晶するのを見るとき  僕は僕の苛だち錯乱せる感情の片々が一つの希望にまで建築されゆくのを感ずる

杉山平一の詩を。

ひつじ話

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