ヒツジが自分で「オオカミが来た!」と知らせてくれるシステム

ヒツジを使い、差し迫るオオカミの脅威をテキストメッセージで羊飼いに通知するというのは非現実的に聞こえるかもしれない。しかし、1世紀ぶりにオオカミが出没し始めたスイスでは、すでに実験が始まっている。
前週実施されたスイスの牧草地での実験に協力した生物学者ジャンマルク・ランドリ(Jean-Marc Landry)氏は、「屋外でこのようなシステムが試されるのは今回が初めて」と語った。
スイス通信(ATS)によると、実験では約10頭のヒツジに心拍数モニターを装着。その後、口輪をつけた2頭のオオカミ犬にヒツジを追わせた。
結果、ヒツジの心拍数には大きな変化が現れた。この心拍数の変動を使えば、オオカミが嫌がる薬剤を吹き出す首輪を装着させ、さらに羊飼いにはテキストメッセージを送るシステムを考案できる可能性があることがわかった。
この装置は牧羊犬を導入できない小規模なヒツジの群れのオーナーをターゲットにしている。さらに番犬が好まれない観光地でも使用することができる。
この首輪の試作品は秋には完成し、2013年にスイスとフランスで実験が予定されている。また、ノルウェーなどの国も興味を示しているという。

南アフリカの羊泥棒対策の記事を教えてくださったak様から、引き続いて、スイスでのオオカミ対策実験についてお知らせいただきました。ありがとうございます。
小規模な群れが対象とのことですが、とても有効そうですね。実用化されれば良いと思います。

ひつじ事件

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