装飾写本の中のフィリップ善良公
都市の生活
『エノー年代記』より ロワゼ・リーデット制作
1461年頃 ブラッセル、王立図書館 蔵
ブルゴーニュ侯の宮廷は元来、フランス中部の都市ディジョンに置かれていたのだが、候領の一部であったフランドルの商業経済の発展とともにブリュッセル(現ベルギー)へと移っていく。
全盛期のブルゴーニュ候国は商業立国としての性格を強く持つに至っていたのである。
それ故都市の活況を描写する絵画がフランス本国に先がけて発展した。
これがすなわち、後のフランドル風俗画の源流である。
15世紀フランドルの装飾写本です。中央に金羊毛騎士団勲章をつけたフィリップ善良公が。
善良公は、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの肖像画をご紹介しています。
金羊毛騎士団のお話はずいぶんしておりますので、こちらで。
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