プリニウス 「博物誌」

テオフラストスが書いているところによると(『植物誌』 七・一三・八)、川岸の周辺に球根植物の一種が生えていて、いちばん外側の皮と食べられる皮との間に羊毛のような性質のものがあり、それでフェルト靴やある種の衣服が作られるということである。
しかし、彼はその植物がエリオフォロン(「羊毛を生むもの」の意)と呼ばれていることのほかは、靴や衣服が作られている地域のことも、その他の詳しいことも、私が個人として手に入れた写本の中では伝えていない。

プリニウス「博物誌」第一九巻より、羊毛を生む球根植物についての一章です。
どうやらこれも、ヘロドトス「歴史」巻三 一0六節と同じく、植物羊伝説成立の一助になっていそうです。

ひつじ話

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