「プリニウスの博物誌」より「ヒツジの性質とその出産」他

単独でいるとき雷が鳴るとヒツジは流産する。それを防ぐには群居させ、仲間によって元気づけられるようにするのがよい。
北風が吹いているときは雄が、南風が吹いているときは雌が生れると言われている。
そしてこの種においては、雄ヒツジの口に最大の注意が払われる。
子の毛色は親雄ヒツジの舌の下にある血管の色になり、そこにいろいろな色があると、子ヒツジもいろいろな色になるからだ。
そしてまた彼らが飲む水を変えると毛色も変わる。
(略)
毛の伸びたヒツジはすべての動物のうちでもっとも愚鈍である。
どこかへ行くのをおそれている時、群の中で角を掴まれた一頭の行くところへついていく。

プリニウス博物誌、第八巻のヒツジに関する記述から。
ヒツジが愚かであることについては、 「パンタグリュエル物語」アリストテレースの「動物誌」ゴールドスミスの「動物誌」など、古今で話題になってしまっているようです。アリストテレースが元凶なんでしょうか、やっぱり。
出産と環境の関係の話はアリストテレースもしていますね。類例がありそうなので、もう少し調べてみます。
プリニウス「博物誌」については、他に「羊毛を生む球根植物」に関する部分と、ジョン アシュトン「奇怪動物百科」オラウス・マグヌス「北方民族文化誌」のお話の中で触れています。

ひつじ話

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