肉の序列

ルネサンス期イタリアの教養人は、万物は土・空気・火・水から成り立ち、「存在の偉大なる連鎖」にしたがって構成されていると信じていた。
(略)
植物や生き物はひとつひとつ細かく序列化され、同じ階級に属するものはなかった。
(略)
存在の偉大な連鎖では、イルカと鳥の間に陸の生き物がいる。
陸の生き物のなかでは豚がもっとも下等で、羊は中間、牛(特に子牛)がもっとも高等だった。
食肉としていちばん高貴なのは空を飛ぶ鳥だ。

ルネサンス期イタリアの食文化について語る「ルネサンス 料理の饗宴」から、当時の食肉に対する考え方についての一章を。ちなみにもっとも下等な動物は水底の貝類らしいです。羊は、陸海空合わせても、ほぼ中間ということでしょうか。

ひつじ話

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