「アレクサンドロス大王物語」
自分の名前を冠した町を、町が永遠にひとびとの記憶に残るためには、どこに建設するべきかを、神から神託を得ようと思った。
すると、アンモン自身が、年老いてはいるが、金髪でこめかみに羊の角をつけたすがたであらわれ、彼にこのように語った。
王よ、羊の角をつけた神ポイボスが汝に告ぐ。
永遠につつがなく汝が若さの盛りを味わいたいならば、
プロテウスの島の対岸に名声に輝く町を建設せよ。
おしゃべりの樹のお話に続いて、アレクサンドロス・ロマンスをもう少し。
エジプトを征服したのち、アンモン(アメン)神の息子を名乗り、アレクサンドリアを建設するための神託を得る場面を、大王の従軍作家カリステネスの作ともされる「アレクサンドロス大王物語」から。
アレクサンドロス大王関係では、他に「プルターク英雄伝」や、リシマコスのコインと同じくカラー写真版を、アンモン神については、ユピテル・アモンの竿秤やヘロドトスの「歴史」などをご紹介しています。
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