キーツ 「エンディミオン」
羊飼いのあいだでは 昔からこんな話が信じられていた。
和毛(にこげ)のままの仔羊が 仲間たちから迷い出たなら、
そいつは必ず 猛り狂う狼や 獲物に目を凝らす豹に怯えつつ
人の通わぬ広野へ向かう。そこで仔羊は
牧神パーンの家畜となる。そのように羊をなくした者には
群れの繁栄が約束されていた。
ジョン・キーツの「エンディミオン」冒頭から。
エンディミオンの神話については、ブルフィンチの「ギリシア神話と英雄伝説」とフラゴナールの「ディアナとエンデュミオン」をご紹介しています。
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