猿猴庵 「新卑姑射文庫 三編」
糸細工
(略)
鳥・けだものゝ形、悉くいろいろの糸細工にして、其側(かたわら)には、四季の草花等を紙細工にて生うつしになしたり。
甚(はなはだ)花麗にして、興ある観(みもの)なりけり。
其趣向は、十二支の形をなしたる故に、「開運十二支甲乙大寄(かいうんじふにしのゑとおほよせ)」と外題す。
花鳥茶屋に続いて、江戸時代の見世物話をもう少し。
「尾張藩士にしてジャーナリスト」(こちらの本を購入した、名古屋市博物館ミュージアムショップの看板から)高力種信(猿猴庵)による、名古屋で興業された見世物の記録「新卑姑射文庫(しんひごやぶんこ)」より。細長い小屋を仕切って、糸細工の動物を展示したもののようです。
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