スキタイの胸飾り(トヴスタ=モヒーラ古墳出土)

胸飾り 胸飾り(部分)
1971年に黒海北岸で発掘されたトヴスタ=モヒーラ(トルスタヤ=モギーラ)古墳は、高さが8.6メートル(造営当時は推定で高さ13.5メートル、直径52メートル)で、現存するスキタイの古墳の中では最大級というわけではないが、二つの墓室のうち一つが荒らされていない状態で見つかったため、注目された。
(略)
女性は全身に金製品をちりばめた状態で発見された。
頭には冠、胸には胸飾り、両腕に腕輪、そして衣服は腐ってなくなっていたが、それに縫いつけられていた小さな金製飾板がたくさん発見された。
胸飾りは、文様帯が三列に分けられている。
(略)
内側の文様帯にはスキタイの日常生活が描かれている。
中央に羊の毛皮を引っ張っている二人の半裸の男、次いで馬と牛の親子、女性と子供による搾乳風景、ヤギ、鳥と続く。

エルミタージュ美術館の所蔵品をご紹介したことのある、スキタイの黄金の胸飾りをもうひとつ。ウクライナ歴史宝物博物館蔵です。

ひつじ話

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