シラー 「オルレアンの乙女」
そっとひとりで楽しく過ごしたあの場所、この場所、
これっきりでお別れなの、おまえたちとも。
野の子羊たちよ、離れ離れになるのだよ。
おまえたちは、今は飼う者のない群れ。
危険でいっぱいの血みどろの戦場で、
わたしは別の群れを飼わねばならないの。
フリードリヒ・フォン・シラーの戯曲「オルレアンの乙女」冒頭、ジャンヌ・ダルクの旅立ちの場面を。
ジャンヌ・ダルクが出てくる戯曲といえば、以前、シェイクスピア「ヘンリー六世」をご紹介したことがあります。シェイクスピアはイングランドの人ですから、ジャンヌの扱いは文字どおり天地ほどに違いますが。
シラーと同時代人であるゲーテのお話は何度かしておりますので、ご参考にこちらも。
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