「十六羅漢図」より、羅怙羅尊者に花を捧げるなにか。

あけましておめでとうございます。今年もひつじnewsをよろしくお願い申し上げます。
年始めの記事は、「十六羅漢図」です。

十六羅漢図
ワシントンのフリアー・ギャラリー所蔵の十六羅漢図で画上に「平安城東山三聖護国寺常住」と墨書する作品がある。
(略)
第十一羅怙羅尊者は右手に数珠を持つだけの素朴な形であるが、口に花を銜え、供花する山羊か羊かと見える動物は、横向きながら、角が三本見える。
『山海経』「西次三経」に土螻なる動物を録している。

土螻というのは、以前お話したことのある多角の羊のようななにかです。
東京国立博物館の所蔵品(滋賀県大津市の聖衆来迎寺旧蔵)にも、よく似たものがあります。類例がありそうですね。

e国宝 内 囉怙羅尊者

羅漢さんと羊の組み合わせは、以前、川越喜多院の五百羅漢をご紹介しています。
あと、ひょっとするとなんですけれども、五年前に宿題にしたまま放置している、歌川国芳「武勇見立十二支 関羽 未」の疑問を解く手がかりになるような気がするんですが、どうでしょう。

ひつじ話

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