フンからみる生態

羊のフン?を嗅ぐ
 18日、排泄されるフンを観察することで生き物の生態に近づこうと、足立区生物園で「生き物うんこくらべ」が行われた。ユニークなイベント名に誘われ参加した約20人の子どもたちは、ヒツジやシマリスなど園内の生き物のフンのにおいをかぐなど観察した。
 同園・浅野紗裕子さんの解説で、まずはヒツジとヤギのフンをチェック。特別に普段は入ることのできない柵の中に潜入したが、動物そっちのけでフンをスケッチした。続いてはリクガメ。今朝は排泄しなかったが、昨日のフンを保存しておいたので心配ご無用。一日寝かしたせいもあってか、子どもたちは口々に「くさーい」と鼻をつまんだ。キャベツやトウモロコシなど、ヒツジやヤギとほぼ同様のエサを与えられているが、体の小さいリクガメのほうが大きいフンをしていることに不思議そうにのぞきこんでいた。
 室内に戻った子どもたちはアゲハチョウの幼虫のフンも観察。恐るおそるにおいをかいだが、「あれ、ミカンのにおいがする」と興奮。またそれを分解してミカンの葉のかけらを発見し、幼虫の一口サイズを虫眼鏡で確認した。またこの後、ネズミを食べるアオダイショウのフンの刺激的なにおいをかいだり、様々な生き物とそのフンをイラストにしたカルタで遊ぶなど楽しく学んだ。


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