樹下鳳凰双羊文白綾
樹下鳳凰双羊文白綾(じゅかほうおうそうようもんしろあや)
(樹下鳥獣文様の綾) 一片 径約五一
岩の上に立つ南国風花樹の下で向かい合う鳳凰を表した文様を中心に、その左右に樹下双羊文様を表し、それらの隙間に花卉・見返り鳥・花喰鳥・蝶・霊芝雲文様を対照的に配した文様の綾である。
(略)
この綾の用途は、形状から見ると鏡箱のうちばりか献物几(けんもつき)の褥(じょく)の類と思われる。
※ 献物几 仏に献納する品をのせる台机。宝庫には東大寺大仏などへの献納品をのせた献物几が多数伝存する。
褥 敷物のこと。献物をする際に献物の下に敷かれた几褥や僧侶の座具として用いられたものなどが正倉院宝物として伝わっている。「第65回正倉院展」カタログ
正倉院宝物つながりで、樹下鳳凰双羊文白綾です。ずいぶん前にご紹介してるのですが、全体像が載ったカタログがありましたので、改めて。
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