19世紀フランスのファッション。
男性が刺繍、レース、羽飾り、短ズボン(キュロット)、派手な色の布地、尾錠、宝石などを財産の多少を問わずあらゆる身分の人間に入手可能なフロックコートに取り替えて節約と平等のために犠牲を払っている間、つまり長い歳月にわたって男性のいろいろな自己犠牲が進行する間、きかぬ気の我が美しき伴侶たちは明けても暮れても衣装を替えては喜んでいる。
ギリシア風からトルコ風、中国風からマリー・スチュワート風にメディチ風、あるいはワトーの絵の羊飼女風からルイ十五世時代の侯爵夫人風などと。
19世紀フランスにおける、ブルジョワジーの衣服の変遷について語る「衣服のアルケオロジー」から。「ワトーの羊飼女風」ファッションが、当時の女性たちのあいだで流行したのでしょうか。
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